音楽ナタリー

PUFFYの20周年ライブに豪華ゲスト続々、西川貴教やGLAYからのお祝いも

2610

流石組を迎えて「アジアの純真」を歌うPUFFY。(写真提供:Warner Music Japan)

流石組を迎えて「アジアの純真」を歌うPUFFY。(写真提供:Warner Music Japan)

PUFFYのデビュー20周年記念ライブ「PUFFY 20th THE FINAL『PAPAPAPA PARTY 2016』」が12月4日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。この日は大貫亜美と吉村由美が“20年のコネ”を駆使してブッキングしたというバラエティに富んだゲスト陣が次々に登場。アニバーサーリーイヤーの締めくくりにふさわしい豪華な一夜となった。

開演前にDJやついいちろうがホールいっぱいに埋まった観客を温めたのち、金色のスパンコールで全面をギラギラと飾ったカンフースーツを着た大貫と吉村が登場。荒々しくも力強いバンドサウンドをバックにライブをスタートさせる。彼女たちは最初のMCで「明日学校とか会社いろいろあると思うけど、ホントごめん、休んで。使い物にならなくなる可能性があるので」と、これから起こる出来事のすごさについて観客に警告。大貫がギター、吉村がシンセを弾きながら「くちびるモーション」をパフォーマンスした。

1人目のコラボゲストとして登場したMINMIは、PUFFYの代表曲の1つ「渚にまつわるエトセトラ」を2人と共に歌唱。MINMIは「昔、私のバックDJしてた女の子が枚方に住んでたんですけど、その子の地元のちょっと悪い先輩の元カノがPUFFYの由美さんだったって。昔から結構きれいだったって伝説が関西に残ってます」と暴露した。続いてのゲストはマンガ家の久保ミツロウとエッセイストの能町みね子。2人とPUFFYのつながりはフジテレビの深夜番組「久保みねヒャダ こじらせナイト」へのPUFFYのゲスト出演がきっかけだったが、番組レギュラーメンバーであるヒャダインは「ポケモンの仕事で北海道にいる」ということでビデオレターでの出演となった。久保と能町を迎えて披露されたのは、同番組内で“久保みねヒャダがPUFFYに歌ってほしい曲”として勝手に作られた「抱きたきゃ抱けばEじゃNIGHT☆」。この曲は4月に発売されたPUFFYのベストアルバム「20th ANNIVERSARY BEST ALBUM 非脱力派宣言」に収録され、5月に行われた東京・豊洲PIT公演でも披露されたが、以前までこの曲は1番だけしか作られておらず、この日は初めて2番まで歌唱された。

続く「COCO Hawaii」には、作曲を手がけたオカモトコウキ(OKAMOTO'S)がギターで参加。彼は「ハワイに行ったことがないからYouTubeでハワイの海岸を観ながら作りました」と明かした。その後「DOKI DOKI」のステージに登場したのは、OKAMOTO'Sと同じくPUFFYにとってソニー・ミュージックアーティスツの後輩であるフジファブリックの金澤ダイスケ(Key)と、「なんでいつもダイちゃんだけなんだ」と直訴して参加することになったという同じくフジの山内総一郎(Vo, G)。「my journal」では作曲者であるLOW IQ 01が現れ、勢いのあるギター演奏を披露した。

メンバーが一旦退場すると、スクリーンにはPUFFYと縁の深い面々から届いた、デビュー20周年を祝福するビデオメッセージが上映された。綾小路翔(氣志團)は、PUFFYが今年「NHK紅白歌合戦」に初出場することを祝して「NHKに出れない身としては、身震いするほどうれしかったです」とコメント。「くちびるモーション」を作詞・作曲した吉井和哉は「90年代はPUFFYさんの楽曲を作るのが我々ロックミュージシャンの夢でした」と回想した。斉藤和義中村達也と共に登場して「奥田民生はPUFFY御殿が建ったと聞いております」と民生のことをうらやましがり、「愛のしるし」を作詞・作曲した草野マサムネ(スピッツ)は「俺の中ではPUFFYはアイドルなんですけど、20年もアイドルとして続いているのは世界中で見ても例がないと思います」と賞賛。グループ魂のコメント映像が流れると、港カヲルが「PUFFYの魅力は一言で言うと『選べない』ことです。PUFFYをデリヘルとして呼んだときにどちらか1人を選べない。これからもますます立派なデリヘル嬢に育ってください」と、彼なりの言い回しで2人を激励した。

コメント映像の上映が終わりステージに光が当たると、メンバーたちと共にそこに立っていたのはスチャダラパーのBoseとANI。「Wake up, Make up」でラップを披露した彼らは「お祝いの場は緊張する」と語り、Boseは「ANIが緊張しすぎて出番直前に『俺ホント本番が一番弱いんだよな』って言ってたんだけど、そんなプロいます?」と言って笑いを起こしていた。さらに「秘密のギミーキャット ~うふふ 本当よ~」ではROLLYがギタリストとして参加。ギラギラした彼のグラマラスな衣装を間近に見たPUFFYの2人は「一番目立つ衣装を着てきたつもりなのに、負けてる気が……」と圧倒されていた。

その後に上映されたお祝いコメントムービー第2弾では、テレビ朝日系「パパパパPUFFY」が初の全国放送への出演だった大泉洋が「朝早いロケがあるとものすごくけだるそうにやってくるPUFFYが怖くて、特に由美さんが怖かったのを覚えています」と当時を回想。The Birthdayの4人は、10月に東京・赤坂BLITZでPUFFYとツーマンライブを行って以来、自分たちのライブでも「誰かが」をレパートリーに入れていることを明かした。西川貴教(T.M.Revolution)は「一時期は人生を共に歩むこともありましたが、袖を分かつことになった今でも、吉村さんのことを思い、これから先の人生も思い続けていきます」と言ってPUFFYにエールを贈り、客席からは笑い声が。最後に流れたGLAYのコメント映像は、身長差のためかTAKURO(G)以外のメンバーは頭頂部しか映っていなかったが、「90年代にデビューして今なお第一線にいるPUFFYの存在は刺激になっております」と語っていた。

続いてPUFFYの初期サポートメンバーである古田たかし(Dr)と柳沢二三男(G)がゲストとして呼び込まれ、「20年経ってまた一緒にできると思うとうれしいよね」と言いつつ、古田が作曲した「パフィーのルール」を演奏。さらにこの編成にCharが加わり、Green Dayのカバー「Basket Case」でクールなギタープレイを繰り広げた。Charはその後の「誰かが」の演奏にも参加し、川西幸一と古田によるツインドラム編成で迫力たっぷりのサウンドを構築。「アジアの純真」ではパンダのかぶりものを着用した流石組のダンサー30人を従えてPUFFYが歌い、会場の盛り上がりをピークに導いた。

アンコールでは、PUFFYの2人とこの日のサポートメンバーに、ドラマーの山口美代子を加えた6人編成のブラス隊「目黒パフィパラダイスオーケストラ」が登場。「ブギウギNo.5」の音源が流れるのに合わせて、吉村がサックス、大貫がトランペットとそれぞれ担当楽器を吹き、間奏では吉村によるサックソロも披露された。曲が終わって彼女たちが「2点中2点!」「神ってた!」と自画自賛していると、「俺たちをパクリやがって」「ただ吹きゃいいってもんじゃないのよ?」と言いながらステージ袖から東京スカパラダイスオーケストラのGAMO、北原雅彦、NARGOが乱入。彼らをゲストに迎えて、PUFFYは通常のバンド編成で改めて「ブギウギNo.5」を歌唱した。最後にPUFFYの2人は「まさか20年続けるとは自分たちも思ってなかったし、『これくらいの歳になったときに、PUFFYをやってたことを思い出せたらいいな』って思いながら書いた歌詞を、20年経ってまだ歌うとは思いませんでした。でも20周年の最後にふさわしい曲だと思います」と曲紹介し、「ともだち」を歌唱。この日に出演したゲストを改めて1人ずつ紹介しながら、2時間半を超えるライブを締めくくった。

なお終演後にスクリーンで、5月にPUFFYのワンマンライブ「PUFFY LIVE 2017 WHATEVER 21」が開催されることが発表された。このライブは5月12日に愛知・DIAMOND HALL、5月13日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。PUFFYのファンクラブ・デジタルアセスでは、12月12日0:00時点での正会員を対象にチケットの先行抽選予約が実施される。

PUFFY「PUFFY 20th THE FINAL『PAPAPAPA PARTY 2016』」2016年12月4日 東京都 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01. Hi Hi
02. 海へと
03. ジェット警察
04. くちびるモーション
05. パフィピポ山
06. 渚にまつわるエトセトラ(ゲスト:MINMI
07. 抱きたきゃ抱けばEじゃNIGHT☆(ゲスト:久保ミツロウ、能町みね子)
08. COCO Hawaii(ゲスト:オカモトコウキ)
09. DOKI DOKI(ゲスト:山内総一郎、金澤ダイスケ)
10. my journal(ゲスト:LOW IQ 01
11. Wake up, Make up(ゲスト:ANI、Bose)
12. 秘密のギミーキャット~うふふ本当よ~(ゲスト:ROLLY
13. パフィーのルール(ゲスト:古田たかし、柳沢二三男)
14. Basket Case(ゲスト:Char、古田たかし、柳沢二三男)
15. 誰かが(ゲスト:Char、古田たかし)
16. アジアの純真(ゲスト:流石組、古田たかし)
17. 赤いブランコ
18. これが私の生きる道
<アンコール>
19. ブギウギNo.5 / 目黒パフィパラダイスオーケストラ
20. ブギウギNo.5(ゲスト:GAMO、NARGO、北原雅彦、流石組)
21. ともだち

PUFFY LIVE 2017 WHATEVER 21

2017年5月12日(金)愛知県 DIAMOND HALL
2017年5月13日(土)東京都 EX THEATER ROPPONGI

音楽ナタリーをフォロー