ICExが5月8日に3rdシングル「ビリミ」をリリースした。
表題曲の「ビリミ」は、フジテレビ系で放送中のテレビアニメ「逃走中 グレートミッション」のエンディング主題歌としてオンエアされているナンバー。「愛を信じて突き進む」という意味を「ビリミ」という“おまじない”の言葉に込め、ICExの8人はデビュー曲「CANDY」とも2ndシングル曲「シブヤ 午後6時」とも異なるクールな表情を見せている。
リリースを記念し、音楽ナタリーではICExの8人にインタビュー。ニューシングルについて話を聞いたほか、結成から丸1年を迎えたICExに、メンバーそれぞれについて、今抱く思いを語ってもらった。
取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 上野留加
ICExにとってすごくチャレンジになる
──ニューシングルの表題曲「ビリミ」は、フジテレビ系で放送中のアニメ「逃走中 グレートミッション」のエンディング主題歌です。ICExにとって、アニメのタイアップはこれが初めてですね。
志賀李玖 決まったときはめちゃくちゃうれしかったです。自分たちの曲がアニメの主題歌になるというのは1つの夢が叶った感覚で……メンバーと喜び合ったし、僕は家族にもすぐに話して、家族とも喜び合いました。
中村旺太郎 僕、アニメがめちゃくちゃ好きなんです。これまでいろいろアニメを観てきて、たくさんの素晴らしいエンディングテーマを聴いてきましたけど、自分たちの曲がその中の1つになるっていうのがめちゃくちゃ誇らしくて……! ICExの中で一番喜んだ自信があります(笑)。
──「ビリミ」の印象についてはいかがですか? デビュー曲の「CANDY」や2ndシングルの「シブヤ 午後6時」のかわいらしい曲調とはちょっと雰囲気が違いますよね。
千田波空斗 イントロから重低音が鳴っていてベースラインもクールで、最初に聴いたときは「カッコいい曲じゃん!」と驚きました。おっしゃる通りこれまでの表題曲はかわいらしいイメージだったので、表題曲でこんなにカッコいい曲を歌えるのかと思ってめちゃくちゃうれしかったです。
八神遼介 ICExにとってすごくチャレンジになるなと思いました。カップリングではこういったカッコいい雰囲気の曲を歌ったことがあったけど、表題曲では初めてだったので新鮮でしたし、がんばらないといけないなって。ダンスも難しくなるだろうなと想像して、期待と不安が入り混じるような気持ちだったのですが、挑戦できること自体がすごくうれしかったです。
“おまじない”を届けるために
──レトロでポップなサウンドを前面に押し出してきた皆さんの新たな一面が見れる曲ですが、新たな表現をするにあたって意識したポイントはありますか?
志賀 この曲には“おまじないソング”というキャッチフレーズが付いていて、歌詞にも「ビリミビリミビリビリバリバ」というおまじないのようなフレーズがあるんですけど、ここは耳に残るポイントだと思ったので強調することを意識しました。あと、僕は1番のサビに入る直前の「キミの元へ」というフレーズを歌っているんですけど、そこは見せ場だと思ったので、皆さんに見られることを意識しながらカッコよく、気持ちを込めて歌いました。
竹野世梛 僕は「CANDY」や「シブヤ 午後6時」よりもアクセントを入れることを意識したり、強いイメージで歌いました。
千田 「ビリミ」はこれまでの表題曲よりもグルーヴ感や強弱の波を付けることが大事になってくる曲なので、そういう部分もすごく意識しました。新たな挑戦だったので難しさもあったけど、しっかりと言葉を音に当てはめていく、リズムにハマる歌い方ができるようにがんばりました。
──李玖さんの言葉の中にもあったおまじないのパートは、早口言葉のようで歌うのが難しそうですね。
志賀 そうなんです。ほかに「feel me, feel me, feel me, feel me, feel alive」というパートもけっこう苦戦して、レコーディングでは何回も歌いました。モゴモゴしてしまうと何を言っているかわからないので、滑舌を意識して。何より聴いてくださる皆さんに歌をしっかりと届けるのが僕たちの役目なので、そこは本当に気持ちの面から意識してレコーディングに取り組みました。
新しい一面を見せるチャレンジングな振付
──「ビリミ」のダンスについてはいかがでしょう。どんなパフォーマンスになっていますか?
山本龍人 この「ビリミ」でダンスのレベルが一気に上がった感覚があります。今まではポップでキャッチーな、皆さんと一緒に踊れるようなダンスが多かったんですけど、今回は振りをそろえて8人の迫力を見せるようなダンスなんです。構成も複雑で、息を合わせたカノンの見せ場があったり、1人ひとりが違う振りを踊ったりするので、それぞれのメンバーを見ていくと面白いと思います。
筒井俊旭 そうやね。
山本 疾走感のあるパフォーマンスがクセになりますし……あとは「忍び寄るハンター」という歌詞のところで銃を構える動きをしたり、“ビリミポーズ”というのが何回も出てきたり、キャッチーな部分もあります。僕たちにとって、新しい一面を見せるチャレンジングな振付だと思います。
──ICExにはダンスが得意なメンバーも多いですし、腕が鳴るような感覚があるのでは?
山本 そうですね。僕は幼い頃からダンスをやっていたので、今回の振りをもらったときは「きたー!」って思いました(笑)。全力でパフォーマンスできる感覚で楽しいです。
竹野 「ビリミ」の振付は本当に難しくて、振り入れのときもみんな苦戦して、初披露のギリギリまで調整していたくらいです。でも、しっかり息を合わせたら本当にカッコいいダンスなんですよ。それと同時に1人ひとりのダンスも際立つ構成になっていて。ダイナミックな感じがすごくいいなと思うので、ぜひリリースイベントやライブで観てほしいです。
──では、皆さんがアピールしたい「ビリミ」のクールなポイントを教えてもらえたら。
竹野 サビの最後に「掴みたい もう離さない」と歌うところがあるんですけど、みんな内向きに並んでいる中で2人だけが前を向くんです。そこは鳥肌が立つくらいカッコいいシーンなので、ぜひ注目してほしいです。
志賀 僕は落ちサビ終わりでリズムが変わるポイントがすごくクールだと思います。全体のサビは爽快感があってリズミカルなんですが、ここはすごく迫力のある「ビリミ」を感じられるんです。ダンスの面でも全員で指差しのポーズをシンクロさせるので、そこの一体感、僕らの空気感を味わってほしいです。
八神 僕が聴いてほしいのは終盤に出てくる「キミだけに 心をあげる」というパートです。波空斗くんと僕で歌っているところで、キーがすごく高いんです。踊りながら歌うので、マイクに歌を乗せることと振りを大きく表現することのバランスに苦戦するのですが、2人で背中を合わせて歌う姿はきっとクールだと思うので、観て聴いてほしいなって思います。
逃げ切れる自信しかないです
──ちなみに「逃走中」と言えば、昨年末に放送された特番には皆さんの先輩のM!LKメンバー・佐野勇斗さんと山中柔太朗さんも出演されていました。もしICExが「逃走中」に出るとしたら、誰を送り出したいですか?
八神 やっぱり運動神経がいい李玖くん?
山本 (阿久根)温世とかね。
中村 逆に俺は八神ががんばる姿を観てみたいよ。
八神 僕、たぶん5分くらいでつかまると思う。
一同 あはははは!
筒井 それはそれでおいしいな。
──もし出場したら、逃げ切れる自信はありますか?
阿久根温世 逃げ切れる自信しかないです。
一同 おおー!
阿久根 どんどんミッションに取り組んで逃げ切りたいです。大晦日の「逃走中」、僕も観ていたんですが、佐野くんと柔太朗くんが本当にカッコよすぎて……。もし自分が出たら、絶対先輩2人のようにミッションに挑んで仲間を助けたいって思ったんです。てか、ICExみんなでいつか出たいよね!
竹野 出たい!
中村 いつかみんなで出られるようにがんばろう!
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僕たちがCOOLerの気持ちになって