バンドじゃないもん!がバンドに!過去最大規模ワンマンで感動の決意表明

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バンドじゃないもん!が東名阪ワンマンツアーの最終公演として、7月4日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて「カサナルイズム!カナデルリズム!~君の笑顔で世界がやばい編~」を開催。過去のワンマンと比べて段違いにキャパが大きかったため、客席を埋めることができるのか不安視されていたこのライブだったが、当日はたくさんのもんスター(バンもん!ファンの愛称)が会場に駆けつけ、ライブは大きな盛り上がりとなった。

終演後の記念撮影の様子。(撮影:ハヤシサトル)

終演後の記念撮影の様子。(撮影:ハヤシサトル)

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「RAVE RAVE RAVE」を歌うバンドじゃないもん!。(撮影:ハヤシサトル)

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「OVERTURE」が流れる中、ステージを覆う白幕にオープニング映像が流れてライブがスタート。幕が落ち、ステージ上に大理石造りの洋館を模したセットとともにメンバーが姿を表すと、歓喜の声が会場中から湧き上がった。彼女たちは1曲目「お姫様ごっこ」で客席にぬいぐるみを投げ込み、鈴姫みさこのドラム、望月みゆのベース、甘夏ゆずのショルダーキーボードの演奏を織り交ぜながら次々に楽曲を披露。この日にかけたメンバーの思いを感じさせる、気合いに満ちたパフォーマンスが次々に繰り広げられた。最初のMCで彼女たちは自己紹介をしつつ、天照大桃子が「今日はここにいる私たちともんスターで(お台場の)ガンダムをぶっ飛ばすぞ!」と叫び、七星ぐみが「Zepp DiverCityを日本のど真ん中にするぞ!」と宣言。みさこは「今日はみんながなんのために生まれてきたのか教えてあげます。それはバンもん!に出会うためだ!」と力いっぱい声を上げた。

バンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)

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「雪降る夜にキスして」では、ドラムを演奏するみさこを乗せたままドラムセットが花道までせり出すという演出も。周囲をオーディエンスに囲まれながら気迫に満ちたソロを叩くみさこに、会場から惜しみない声援が贈られた。「アイの世界」の曲中では、メンバーの「Zepp Diver!」という掛け声に合わせて観客が「ザッバーン」と言いながらウェーブをするという、この日ならではのコール&レスポンスを展開。さらにみさこの一人芝居を経てはっぱ隊のカバー「YATTA」が披露され、この曲の語りの部分ではメンバーが「Zepp Diver楽しい!」「もんスターがあったけえ!」「メンバーがみんなかわいい!」「君の笑顔で世界がやばい!」と叫んでいた。

「ヒラヒラ」を歌うバンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)

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「速い曲」を歌う際には、メンバーが腰に歩数計を取り付けて、1曲やり終えるまでに誰がもっとも高い数値を出すのか競う「誰が一番早いのか選手権」を実施。優勝者は次の曲で一番おいしいポイントを歌うことができるため、6人は全力で暴れ回りながら「速い曲」を歌った。その結果、みさこが267、ぐみが266とわずか1ポイント差で1位を獲得。なお恋汐りんごは歩数計の不具合なのか常識はずれの数値を叩き出してしまったためノーカウント扱いとなった。その後6人は洋館風セットの2階に移動し、白い光を浴びながら「ヒラヒラ」をしっとりと歌い上げた。

バンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)

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「ショコラ・ラブ」が終わると会場が突如暗転し、スクリーンに練習スタジオの映像が上映された。そこに映されたのは、みさこに習ってドラムの練習をする恋汐と、甘夏に教えられながらキーボードを弾く七星、そして同じく甘夏の指導を受けてギターを弾く天照の姿。普段楽器を手にしていないメンバーの演奏シーンを目にして観客が驚きの声を上げる中、ムービーに映る甘夏はカメラに向かって「ももちゃんとぐみちゃんに楽器を教えて、普段あんまり味わえないお姉さんの気持ちが味わえました」とうれしそうに話した。さらに七星は「これは初期バンもん!に対するリスペクトです」、恋汐は「(元メンバーの)かっちゃんとみーちゃんが一緒にドラムをやってるところをずっと見てて、いいなと思ってた」とそれぞれ映像の中でコメント。天照は「ギターを弾いたことが1回もないから、押さえる場所を覚えるところから始めたけど、みんなと練習したので自信を持って、自分のバイブスを音に乗せて届けたい」と語った。その間にステージには2台のドラムセットを含むバンドの機材が設置され、ドキュメント映像が終わると再びメンバーが登場。みさこが「キーボード、ぐみちゃん!」など1人ひとり“バンドメンバー”を紹介し、照れるメンバーたちに観客から温かい拍手が贈られた。

バンド編成で「UP↑ぷらいむ」を披露するバンドじゃないもん!。(撮影:ハヤシサトル)

バンド編成で「UP↑ぷらいむ」を披露するバンドじゃないもん!。(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

初めての完全バンド編成で演奏されたのは「UP↑ぷらいむ」。スクリーンには6人の思い出の写真がスライド上映されるとともに歌詞が流れ、みさこの「今日は本当の意味で皆さんとライブをしたいと思います。一緒に歌ってください」というリクエストを受けて会場中が大合唱になった。観客がボーカルを務め、バンもん!メンバーが楽器を演奏するというこの演出について、曲が終わるとみさこは「今まで『皆さんがいないとライブができない』って言ってきたのは、こういう理由もあったんです」と話し、達成感に満ちた表情を浮かべていた。

「パヒパヒ」でのバンドじゃないもん!。(撮影:ハヤシサトル)

「パヒパヒ」でのバンドじゃないもん!。(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

初めてのバンド演奏を無事に終えて機材が撤収されていく中で、メンバーは「最後の曲やりたくないね」「こんなに一瞬で終わるなんて信じられない」と口にしながら、名残惜しげにラストナンバー「パヒパヒ」をパフォーマンス。観客のコールが一段と大きく響きわたる中、フロアめがけてメンバー6人のイメージカラーのテープが発射され、ライブ本編は盛大な拍手に包まれながら終了した。6人が去ったあと、スクリーンには「今日ここにいるあなたに見つけてもらいたくて、いつだって必死でした」という言葉から始まる、この日の来場者たちへのメッセージが上映された。

バンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)

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アンコールでは彼女たちは「プリズム☆リズム」と「ツナガル!カナデル!MUSIC」の2曲を披露。歌い終えたメンバーが一旦退場するも、会場中からさらなるライブ続行を求める声が上がり、ダブルアンコールが行われることになった。ステージにもう一度現れたメンバーは1人ずつ今の思いを語り、恋汐は「(元メンバーのかっちゃんが辞めたとき)バンもん!の両足だったツインドラムが片っぽになっちゃうって思ったけど、片っぽなんかじゃなかったって今思って。みんなで支えてるんだってわかったの」、天照は「Zepp DiverCityは大きな通過点だと思って、一緒にもっと大きな会場に行っちゃいましょう!」、望月は「寝ても覚めてもプレッシャーがあったけど、プレッシャーがあるから成長していけるんだと思います。もっとバンもん!に期待してください!」とコメント。最後にみさこが「この6人なら絶対に上に行けると思ったし、楽しいことができると思ったけど、予想よりはるかに上をいく素敵な空間が作れたと思います」「ときには傷付くこともあったけど、そんなときに必ずメンバーやもんスターが私を支えてくれたんです。だからみんなが同じようにつらいとき、寄り添っていけるようなアイドルを目指したいと思ってます。バンもん!と手をつないで、一緒に広い世界を見に行きましょう」と涙声で語り、彼女たちは最後の力を振り絞ってこの日2度目の「君の笑顔で世界がやばい」をパフォーマンスした。

サプライズ発表に喜びの声を上げるバンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)

サプライズ発表に喜びの声を上げるバンドじゃないもん!(撮影:ハヤシサトル)[拡大]

ライブが終了しメンバーがステージから去ろうとすると、スタッフからみさこにサプライズ発表が書かれた紙が渡された。みさこが動揺しつつそれを読み上げると、そこには11月25日にバンもん!のニューシングルが発売されるという情報、そして10月24日に東京・新木場STUDIO COASTで「バンもん!フェス」が開催されるという告知が書かれていた。シングルはもんスターの意見を取り入れつつメンバーがプロデュースを担当し、メンバー6人それぞれのソロ曲も収録予定とのこと。シングルおよびイベントに関する詳細は後日発表される。

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バンドじゃないもん!「カサナルイズム!カナデルリズム!~君の笑顔で世界がやばい編~」2015年7月4日(土)東京都 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. お姫様ごっこ
02. RAVE RAVE RAVE
03. イヌイットディスコ
04. バンもん!のテーマ
05. もっと愛しあいましょ
06. 雪降る夜にキスして
07. アイの世界
08. YATTA
09. 君の笑顔で世界がやばい
10. タカトコタン -Forever-
11. 速い曲
12. 恋の呪文はスキトキメキトキス
13. ヒラヒラ
14. Back in you
15. ショコラ・ラブ
16. UP↑ぷらいむ
17. パヒパヒ
<アンコール>
18. プリズム☆リズム
19. ツナガル!カナデル!MUSIC
<ダブルアンコール>
20. 君の笑顔で世界がやばい

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tAk @mifu75

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