前日にAwesome City Clubとのツーマンライブを同会場で行ったふくろうず。前日と同様にこの日の公演にも大勢のファンが集結した。ステージに姿を現した内田万里(Vo, Key)、安西卓丸(B, Vo)、石井竜太(G)とサポートメンバーの張江浩司(Dr / 来来来チーム)は「砂漠の流刑地」でライブをスタートさせる。続けてドライブ感のある「街はいつも雨のよう」になだれ込むと、フロアのテンションは一気に上昇した。
その後光るメガネを装着した彼女たちは、内田のアンニュイなラップからふくろうず流のヒップホップナンバー「ハートビート」やシャッフルビートが特徴の新曲「ドーナッツどーなってんの(仮)」などを披露。中盤で届けられた「スフィンクス」では内田の絶唱と呼応するようにバンドの演奏が曲が進むに連れ激しさを増していき、その様子をオーディエンスは息を呑んで見守っていた。
「37.3」を歌い終えた内田は「伝わってるかわかりませんが、めっちゃ気分いいです、今日」と上機嫌で話し始める。「ライブは会場にいる人全員で作るものなんだなっていうことが恥ずかしながら最近やっとわかって。この半年ライブで新曲をたくさんやってきて、みんなの反応がいいとテンションが上がるし、反応が悪くても『あ、わかんない?』って思ったりもして(笑)。そういうふうに音源を作っていったほうがいいものができるんじゃないかなって素直に思うんです。だからこれからもみんなとちゃんと向き合って仲良くしたい」と語り、観客から拍手を受けると「アンコールでしゃべればよかった!」と照れ笑いしながら「いつもありがとう」と感謝。そして“私の曲”と説明してから「キャラウェイ」を歌い始める。彼女は曲中に感極まり、歌詞をつまらせながらも同曲を熱唱した。
ミッフィーについて歌った新曲「ミッフィーちゃん(仮)」を経て、ライブは終盤戦へ。バンドは内田と安西のボーカルの掛け合いが印象的な「トゥーファー」や「だめな人」、石井のエモーショナルなギターが高らかに鳴り響いたドラマチックな楽曲「クラクション」などを届け、本編ラストを「ごめんね」で締めくくった。
アンコールで内田は「アンコールの拍手のまばら感がワンマンだとは思えない。なんか選ばれし人たちがここに来てる感じがしますね」と毒を吐き、「でも私たちももう少しキャッチーな感じになるので、みんなも一緒に成長してキャッチーになっていきましょう」と呼びかけて会場の笑いを誘う。そしてふくろうずは初披露の新曲「セイグッバイ」、初期ナンバー「できない」をパフォーマンスし、最後に新作リリースをほのめかす発言をしてライブの幕を下ろした。
ふくろうず「プリティーワンマン~やっぱりひとりもいいよね。~」
2015年5月23日 下北沢SHELTER セットリスト
01. 砂漠の流刑地
02. 街はいつも雨のよう
03. テレフォン No.1
04. ハートビート
05. イージーカム・イージーゴー
06. S・O・S・O・S
07. ドーナッツどーなってんの(仮)
08. 通り雨
09. スフィンクス
10. ユアソング
11. 37.3
12. キャラウェイ
13. ミッフィーちゃん(仮)
14. グッドナイトイズカミング
15. トゥーファー
16. だめな人
17. 優しい人
18. クラクション
19. ごめんね
<アンコール>
20. セイグッバイ
21. できない
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