ムック、国内ツアー終幕で海外へ「また一緒に遊ぼうぜ」

ムックが4月28日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて全国ツアー「MUCC TOUR 2015 "F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE"」の最終公演を実施した。

この日のライブは新曲「睡蓮」からスタート。逹瑯（Vo）が「今日は暴れるしかねえぞ六本木」と観客を煽ると、会場は割れんばかりの歓声に包まれる。「D・f・D（Dreamer from Darkness）」の歌唱中には逹瑯の指示のもとフロアにサークルモッシュが作られ、ムッカー（ムックファンの総称）はフロアを駆け回って彼らの演奏を楽しんだ。「G.G.」の演奏中、ミヤ（G）はハードなギターリフを弾きながら「六本木、騒げ！」と呼びかけて、オーディエンスを躍らせていく。MCに入ると逹瑯は「大きい会場なのに柵が少なくて自由だよね。2階からはいい景色が見えるでしょ？」と、満足気な表情を浮かべながら観客に語りかけた。

この日の公演で彼らは「Ms.Fear」「ニルヴァーナ」といったライブでの定番曲と、まだ音源化されていない新曲を織り交ぜたセットリストを披露。逹瑯は「新曲にも関わらずノリノリで。よく調教されてる」と話して、ムッカーたちを労う。バンドがイントロを奏でた瞬間に歓声が上がった「夕紅」では、フロアにクラウドサーファーが出現。ミヤとYUKKE（B）はステージ上を縦横無尽に駆け回り、観客に自身のパフォーマンスをアピールしていった。ライブ終盤、逹瑯が「ここからが最高に危ないゾーンです」とアナウンスすると「MAD YACK」の演奏に突入。ムッカーたちはお互いの体をぶつけ合い、激しいモッシュを繰り広げた。そして本編最後に披露された新曲「TONIGHT」では、逹瑯のボーカルにミヤ、YUKKE、SATOち（Dr）の3人が声を重ね、息の合ったハーモニーを観客たちに届けた。

アンコールに応えてステージに再登場したメンバーは、6月24日に新作ミニアルバム「T.R.E.N.D.Y. -Paradise from 1997-」をリリースすることを発表。メンバーはこのミニアルバムについて「7曲入りだけど、録音尺は普通のアルバムくらいたっぷり！ いろんな仕掛けも考えてあるから」と新作への期待感を煽った。さらに逹瑯は5月16日から海外ツアーが始まる旨を伝え「ちょっと海外行ってくるけどさ、また一緒に遊ぼうぜ」とオーディエンスと再会を約束。バンドは最後まで熱のこもった演奏で「YOU&I」「蘭鋳」「大嫌い」の3曲を繰り出して、オーディエンスを熱狂させた。観客から万雷の拍手が浴びせられる中、彼らのツアー「MUCC TOUR 2015 "F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE"」はフィナーレを迎えた。