Suck a Stew Dryが昨日4月12日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてワンマンツアー「春のモラトリアムまつり」の最終公演を行った。
このツアーは彼らが3月11日に新作CD「モラトリアムスパイラル」をリリースしたことを記念して開催したもの。最終日のこの日、5人は満員の渋谷CLUB QUATTROにて熱演を繰り広げた。
シノヤマコウセイ(Vo, G)は黒、シノヤマ以外の4人は白い衣装という姿で登場したメンバー。彼らは一斉に音を鳴らし「世界に一人ぼっち」でライブをスタートさせる。フロントの4人は、イタバシヒロチカ(Dr)の繰り出す軽快なドラムに乗せ、背中合わせになったり、向き合ったりして楽しげにプレイしていった。
ポップな楽曲が続いた最初のブロックを終えるとシノヤマがアコースティックギターでマイナーコードを鳴らし、バンドの演奏は「絶望と希望のシーソーゲーム」へ。ステージ上にはスモークが炊かれ、淡い光の中で5人は物憂げなナンバーを丁寧にプレイした。スダユウキ(B)による不穏なベースから始まった「Anti Pleasure~快楽主義者の憂鬱~」では、ストロボの点滅するステージでアグレッシブなサウンドを奏で、続く「二時二分」ではメランコリックなナンバーを息の合った演奏で届ける。MCではフセタツアキ(G, Cho)を中心に緩やかなトークが展開される。シノヤマから突然「フセくんさ、恋バナ好き?」と振られたフセが妄想を爆発させたり、ハイテンションでグッズ紹介をしたりし、ファンの笑いを誘った。
ハジオキクチ(G, Cho)がシンセサイザーを操った「カラフル」からライブは後半戦へ。コール&レスポンスでファンとの一体感が増した「カタカナトーク」、ミラーボールがフロアを彩った「Payment」などで場内の温度はヒートアップしていく。そしてシノヤマが一息置き「大人になれずに苦しんでいる人がいるのであればこの曲を送りたいです」と告げると、バンドは「モラトリアムスパイラル」をプレイ。シノヤマは歌詞に合わせたジェスチャーを織り交ぜるなどして体全体で歌を届けた。
アンコールでは登場するなり「Normalism」「傘」としっとりしたナンバーを連投した5人。シノヤマが最後に「押し付けがましいのは苦手なんですけど、僕らの音楽がみんなの心のバリアのようなものになればいいなと思います」と真摯に語り、バンドは「僕らの自分戦争」を演奏した。さらにダブルアンコールでみたびステージに現れた5人は、ほのぼのしたトークを挟み最後に「遺失物取扱所」をプレゼント。銀テープが噴射され、5人は達成感に満ちた表情で大団円のうちにワンマンツアーの幕を下ろした。
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Suck a Stew Dry「春のモラトリアムまつり」
2015年4月12日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
01. 世界に一人ぼっち
02. アイドントラブユー
03. ユーズドクロージング
04. 八月のサリー
05. 絶望と希望のシーソーゲーム
06. 空想少女リリー
07. Anti Pleasure~快楽主義者の憂鬱~
08. 二時二分
09. こころは愛を探している
10. ヒーロー
11. カラフル
12. カタカナトーク
13. Payment
14. モラトリアムスパイラル
15. さらば素晴らしき日々よ
<アンコール>
16. Normalism
17. 傘
18. 僕らの自分戦争
<ダブルアンコール>
19. 遺失物取扱所
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