「続けてよかった」7!!、渋公で笑顔の大団円

昨日8月17日、7!!の全国ツアー「7!!のうぷぷなツアー2014～夏やっさー、はじまいんどー!!～」の東京・渋谷公会堂公演が開催された。

今年結成10周年を迎え、「2014年に7つのoops!!を発表する」と公言している7!!。今回のライブはその1つとして「7!!のうぷぷな日SPECIAL 10th Anniversary～渋公ちゃん、ばんみかちぇー!!～」と銘打って開催された。ステージに登場したメンバーは「フォーリン・ラブ」で爽やかにライブの口火を切ると、「虹色」「ドキドキ」などキャッチーなナンバーを届ける。またMAIKO（Dr）はタイトルにある「ばんみかちぇー」がウチナーグチ（沖縄の言葉）で「ぶちかませ」の意味であることを伝え、観客と「ばんみかちぇー」の掛け合いを繰り広げた。

その後、7!!は8月13日にリリースされたばかりのアルバム「STARTLINE」の収録曲を丁寧に紡いでいく。MCでは過去にライブでGO!GO!7188のカバーをしようとしたところ、MAIKOが開演直前に「曲が難しくて演奏できない」と言って泣き出したエピソードを紹介するなど、10周年にふさわしく思い出話に花を咲かせた。一方、MICHIRU（G）とKEITA（B）はライブ恒例の「ウチナーグチ講座」にて9thシングル「スタートライン」にちなんだ寸劇を展開し、オーディエンスの笑いを誘った。

ライブ中盤に「スノーマン」「I Stay」などのバラードを届けた後、NANAE（Vo）の「ばんみかちぇー」のコール＆レスポンスで再び会場が温まったところで後半戦へ。4人はスカナンバー「サンライト」をはじめ、アッパーチューンを連投していった。そしてNANAEが「『7!!で食べていく』と決めてから、オーディションも全然ダメだし、このまま音楽を続けていいのかなって……。そんな日々が5年以上続きました。でもあきらめずに続けてきてよかったです。渋公でできるっていうのは決して当たり前のことではなくて、今日ここにいる“あなた”がいたから来られました。本当にありがとうございます」と涙ながらに語ると、会場には割れんばかりの拍手が鳴り響く。ラストは壮大なミディアムバラード「スタートライン」を情感たっぷりに歌唱して本編は終了した。

アンコールではアコースティックで「ReReハロ～終われそうにない夏～」「この広い空の下で」をプレイ。MAIKOの得意のモノマネを挟みつつ、最後に三線奏者の宜保和也が登場して「弱虫さん（うちなー Ver.）」を披露すると、会場は沖縄のムードに染まる。観客も「いやささ」の大合唱で応え、こうして3時間にわたるアニバーサリーライブは大団円を迎えた。

なおツアーは今後、明日8月19日の北海道・cube gardenから9月7日の沖縄・桜坂セントラルのファイナルまで全国9カ所で行われる。さらに7!!は9月26日よりカサリンチュとのアコースティックツアーも実施する。