槇原敬之、敬愛する名曲カバー&ヒット曲尽くしツアー完走

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槇原敬之の全国ツアー「Listen To The Music The Live ~うたのお☆も☆て☆な☆し」が、6月15日に大阪・オリックス劇場にてファイナルを迎えた。この記事では6月11日の東京・東京国際フォーラム ホールA公演をレポートする。

今回のツアーの衣装はBEAMSがデザインなどを手がけた。(撮影:釘野孝宏)

今回のツアーの衣装はBEAMSがデザインなどを手がけた。(撮影:釘野孝宏)

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このツアーは、今年1月にリリースしたカバーアルバム「Listen To The Music 3」を携えた、マッキーの約24年にわたるキャリア史上初のカバーコンサート。ステージでは、アルバムに収録された大江千里、小田和正、久保田利伸、中島みゆき、松任谷由実、山下達郎の楽曲のカバーのほか、日替わり曲や彼自身のヒット曲が披露された。

ライブは、大江千里の「BOYS & GIRLS」、山下達郎の「MAGIC TOUCH」と明るいナンバー2曲からスタート。幕が開くと同時に、ステージ中央に立つマッキーは「こんばんはー!!」と大きく手を振り笑顔で観客を迎えた。彼は最初のMCでカバーコンサートという公演の趣旨を説明し、「皆さん『ええー、カバー?』と思われるかもしれませんが大丈夫です! 皆さんが絶対楽しんでくれるものを用意していますので!」と胸を張る。

その言葉通り、続いて宇多田ヒカル「traveling」、オフコース「愛を止めないで」と誰もが知る名曲を送っていく。ちなみにこの2曲はそれぞれ、オリジナルアーティストのディスコグラフィでマッキーが一番好きな楽曲だという。次に、青や緑の照明で雨が降っているような演出が光った大江千里の「Rain」、カバー盤シリーズ「Listen To The Music」を始めるきっかけとなったLOU「蒼い月の夜~Lady In Blue~」、代表曲「どんなときも。」などを歌い、自身のルーツを見つめるような選曲が続いた。

この日の公演では、日替わり曲としてフジファブリック「若者のすべて」と美輪明宏「ヨイトマケの唄」がセレクトされた。前者は原曲に忠実なバンドサウンドで歌ったあと「僕、この曲がある時代に生まれてよかったなって本当に思う曲です。すっごくいい曲で、泣いちゃったもん、最初に聴いたとき」と話し、後者については「日本にシンガーソングライターという形がなかったような頃の、“シンガーソングライター第1号”の曲です」と前置きしてギター中心のシンプルな編成で力強い歌声を響かせた。

「僕が一番欲しかったもの」「もう恋なんてしない」で観客を沸かせつつ、後半も名曲のオンパレード。松任谷由実「真夏の夜の夢」からは真っ赤な扇型のセットが登場してミラーボールが派手に回り出すなど、アッパーな章へ突入した。久保田利伸「流星のサドル」、山下達郎「RIDE ON TIME」、小田和正「キラキラ」とラストに向けて一気に駆けていく。途中の「どうしようもない僕に天使が降りてきた」では、場内に恒例の“ハンカチ回し”の光景が広がった。

ラスト1曲を残し、マッキーはこれから歌う曲について「僕がシンガーソングライターという仕事に就いて、本当によかったなと思える曲です。ユーミンも僕も、こんなふうに人に作っているんだなあと。僕もそういうものをずっと作っていこうと心に決めることができました」とじっくり解説。歌ったのは、松任谷由実が1994年に発表した「Hello, my friend」だった。

その後のアンコールは、自身の作った楽曲のみで固めた。「世界に一つだけの花」を観客と大合唱したあと、昨年ミュージカル「愛の唄を歌おう」のために書き下ろしたプロポーズソング「君への愛の唄」をじっくり届ける。最後はポップな最新シングル「Life Goes On~like nonstop music~」にて客席に大量の風船が降り注ぎ、マッキーもオーディエンスも笑顔のまま、幸せなムードに満たされてライブは大団円を迎えた。

槇原敬之「Listen To The Music The Live ~うたのお☆も☆て☆な☆し」
2014年6月11日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

※カッコ内はオリジナルアーティスト
01. BOYS & GIRLS(大江千里)
02. MAGIC TOUCH(山下達郎)
03. traveling(宇多田ヒカル)
04. 愛を止めないで(オフコース)
05. Rain(大江千里)
06. どんなときも。
07. 蒼い月の夜~Lady In Blue~(LOU)
08. Forget-me-not(尾崎豊)
09. 若者のすべて(フジファブリック)
10. ヨイトマケの唄(美輪明宏)
11. 銀の龍の背に乗って(中島みゆき)
12. 僕が一番欲しかったもの
13. もう恋なんてしない
14. 真夏の夜の夢(松任谷由実)
15. 流星のサドル(久保田利伸)
16. どうしようもない僕に天使が降りてきた
17. RIDE ON TIME(山下達郎)
18. キラキラ(小田和正)
19. Hello, my friend(松任谷由実)
<アンコール>
20. 世界に一つだけの花
21. 君への愛の唄
22. Life Goes On~like nonstop music~

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