舞台挨拶には色丞狂介(変態仮面)役の鈴木亮平、姫野愛子役の清水富美加、大金玉男役のムロツヨシ、謎の教師・戸渡役の安田顕、そして脚本・監督を務めた福田雄一、原作者のあんど慶周が登壇。客席には変態仮面のコスプレをした観客も見られ、鈴木は「ざっと6人、変態仮面がいらっしゃる」と客席を見渡した。
福田監督は満員御礼の客席を前に「うわーほんとに客席埋まってる。この映画誰が見るんだろうと不安だったんです。割と女性が多いんですね」と安心した様子でコメント。また安田は「文明開化の音とともに、パンティというそれまでなかったものが現れ……」とパンティの普遍性を延々と語り出し、福田監督に「それあとにしませんか?」と一蹴される場面も見られた。
映画化のきっかけは、ムロツヨシのトークライブに小栗旬と福田監督、鈴木亮平が出演した際、客席から小栗へ投げられた質問だと福田監督は説明する。観客のひとりによる「小栗くんが今度監督をやるとしたら、どんな役者さんで何をやりたいか」といった質問に、小栗は「鈴木亮平で変態仮面をやりたい」と回答。福田監督はそのとき質問してくれた人がいなかったら、この映画はなかったと振り返る。
監督は「『なんで小栗旬が変態仮面をやらないんだ』という質問もあるが、できるわけがない」とコメント。ムロも「いろんな問題があるに決まってるじゃないか!」と被せ、会場の笑いを誘う。監督が「(変態仮面は)体格がまず問題。鈴木くんのパーフェクトボディはすばらしい」と続けると、鈴木は体づくりのエピソードを語り出す。「最初体重を増やし、そこからぜい肉だけをそぎ落とし、さらにもう一度、少しぜい肉を付けるとあんな感じになります」とレシピのように説明する鈴木。簡単そうに話すが、「鶏肉は1年で400羽くらい食べた。もう鶏肉は食べられない」と苦い顔も見せた。
また安田顕は乳首をこすりながら登場するという演技を振り返り、「本当に乳首が取れそうなほど痛かった」と真面目な顔で語る。福田監督は「安田くんの事務所の人には、『ケンちゃんは本当に変態だけど、変態の役がなかなか来なかったから本当によかった』って言われたんだよ」と明かすと、会場は笑いに包まれた。
最後に変態仮面を熱演した鈴木亮平にプレゼントが。福田監督からは、鈴木を3Dスキャンして制作したという変態仮面フィギュアが、あんどからは鈴木を描き下ろしたイラストが贈呈された。また登壇者が客席を巡回し、「おひねりパンティ」を撒くという演出も。笑いに包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。映画「HK/変態仮面」は新宿バルト9ほか全国にて公開中だ。
■映画「HK/変態仮面」予告編
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