「島耕作のアジア立志伝」ではドキュメンタリー映像とアニメーションを融合させた手法で、アジア経済の最前線を紹介。アニメパートに登場する島らキャラクターの原画は、弘兼が務める。また、島の声は唐沢寿明が担当。「島耕作」シリーズはかつて日本テレビ系の「ユルアニ?」枠にてパロディ風のショートアニメが制作されていたが、本格的にアニメ化されるのはこれが初めて。なお「島耕作のアジア立志伝―プロローグ―」では、弘兼がインドネシアを現地取材した模様もオンエアする。
さらに弘兼が番組をマンガ化したものが、モーニング(講談社)で隔月連載される。第1話の掲載は、5月9日発売のモーニング23号に決定した。
唐沢寿明コメント
今回、弘兼さんのアニメとドキュメンタリー映像の融合という新しい形の作品に参加できること、非常に嬉しく思っています。
日本のビジネスマンを象徴する島耕作として、視聴者のみなさんによりわかりやすく、また興味を持って見ていただけるような手助けができればと思っています。
弘兼憲史コメント
「島耕作」は一人のサラリーマンが経験する、悲喜入り交じった会社員生活を描こうと連載を始めました。それが連載30年を迎えようとは作者自身も信じられない思いです。実感としては、作者の手から離れた島耕作が勝手に歩みを進めていったというか、読者の方々の声援や期待に背中を押された島耕作がどんどん道を切り拓いていったような感覚で、30年が過ぎ去りました。
その島耕作が今回新たにアニメになり、しかもその声を唐沢寿明さんが担当すると聞いて大変うれしく思っています。
唐沢さんは「ハロー張りネズミ」という私の作品が映画化された時に、主役の七瀬五郎を演じていただきました。「正義は金じゃない」をモットーに正義感にかられてカネにならない事件に首をつっこんでいく探偵の役だったのですが、そんな探偵・七瀬五郎の人間くさいキャラクターにぴったりの役者だなと思って挨拶を交わした覚えがあります。端正で爽やかな雰囲気ではあるが、決して譲れない芯を持っている――初対面の唐沢さんからは、そんな印象を受けました。年を経て円熟味を増し、演技にもますます磨きがかかってきた唐沢さんが、島耕作をどう演じるのか、とても楽しみです。
アニメーションの語源はラテン語の「命」を意味する「anima」に由来するといいます。今回、NHK の優秀なスタッフの手によって新たに命を与えられる島耕作。そして、唐沢さんから息吹を吹き込まれた島耕作が、新たな歩みをどう進めるのか、隆盛するアジア経済をどう切り取るのか、作者としては今回のコラボレーションに、これまでにないくらい期待しています。
島耕作のアジア立志伝 放送情報
島耕作のアジア立志伝 プロローグ
2013年3月28日(木)21:00~/NHK BS1
島耕作のアジア立志伝 スペシャル
2013年5月1日(水)22:00~/NHK総合
島耕作のアジア立志伝 本編
2013年5月9日(木)24:00~ ※以後、毎月第1木曜に放送/NHK BS1
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- 島耕作のアジア立志伝|NHK
- モーニング公式サイト - 『社長 島耕作』インドネシア編も絶好調! 弘兼憲史現地取材の模様が、今週木曜NHK BS1『島耕作のアジア立志伝 プロローグ』で放送されます。
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