現存数冊の鬼レア水木作品が復刻。鬼太郎の原点も

水木しげるの画業60周年を記念した復刻出版「恐怖の遊星魔人 限定版BOX」が、小学館クリエイティブより発売されている。

「恐怖の遊星魔人」は水木がデビューした1958年前後に発売されるも版元が倒産したことにより世に出回らず、水木自身も刊行された事実を長く知らなかった幻の作品。数冊しか現存しない原本をもとに、豪華版として完全復刻された。本編では「鬼太郎（おにたろう）」というキャラクターが登場しており、「ゲゲゲの鬼太郎」の原点がうかがえる。

限定版BOXにはB6判の「恐怖の遊星魔人」単行本に加え、16ページの解説小冊子、複製コマ原画3点、32ページの別冊「『東スポまんが展』四コマ漫画全集」が収録されている。解説小冊子では京極夏彦、佐野史郎、呉智英、出久根達郎が寄稿。複製コマ原画は貸本時代の原稿からほぼ原寸で、1枚ずつ複製されたもの。「『東スポまんが展』四コマ漫画全集」は1970年代初頭に夕刊紙「東京スポーツ」にて連載された、時事色の強い4コママンガを集成している。