吉本浩二の勝新太郎伝＆片桐くん家に猫がいるの続編開幕

本日1月21日発売の月刊コミック＠バンチ3月号（新潮社）では、新連載2本が同時スタート。「ブラック・ジャック創作秘話～手塚治虫の仕事場から～」などで知られる吉本浩二による「カツシン さみしがりやの天才（スター）」と、吉川景都「片桐くん家に猫がいる」の続編「猫とふたりの鎌倉手帖」が幕を開けた。

「カツシン さみしがりやの天才」は勝新太郎の人物伝。破天荒な生き様だけでなく、親しい人の間では「さびしんぼう」としても知られたという勝の魅力を新たに掘り下げていく。なお当初は季刊誌のゴーゴーバンチ（新潮社）で連載される予定だったが、掲載ペースを上げるため月刊コミック＠バンチへ発表の場が移された。

「猫とふたりの鎌倉手帖」は、片桐くんと加藤さんの新婚生活を描く新章。結婚を機に転職した片桐くんは職場のある鎌倉へ、妻と5匹の猫たちとともに引っ越していく。

このほか今号には、同誌の無料Webマンガサイト・くらげバンチで話題を呼んでいる、井田ヒロト「お前はまだグンマを知らない」の特別読み切りを収録。群馬県在住の著者が、秘境・グンマの恐るべき実態を描くコメディだ。

吉本浩二コメント

勝新太郎……通称“カツシン”。今の若い方には“座頭市”の元祖と言った方がわかりやすいでしょうか？ 座頭市の怪演もさることながら、自らプロデューサー、監督、主演、編集をこなした天才、そして何と言ってもカツシンさんは人生そのものが極上のドラマでした。1997年に65歳で生涯を終えるまで残した破天荒な伝説の数々……。おそらくこれからはもう、カツシンさんのような破格な役者が生まれてくることはないでしょう。“かつてこんな男がいた”そんなノンフィクションマンガです。ワクワク血が湧き上がるマンガになるよう気合いを入れて描きます!!