赤堀雅秋の新作「ボイラーマン」に、田中哲司・安達祐実・でんでんが期待と気合い

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3月に上演される「ボイラーマン」に向け、2月上旬に合同取材会が行われた。

「ボイラーマン」取材会より。左から赤堀雅秋、安達祐実、田中哲司、でんでん。(撮影:和田裕也)

「ボイラーマン」取材会より。左から赤堀雅秋、安達祐実、田中哲司、でんでん。(撮影:和田裕也)

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赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」チラシ表

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「ボイラーマン」は、赤堀雅秋がプロデュースし、作・演出を手がける新作公演。公式サイトには「地獄のように何も起こらない現実の社会に生きる地獄のように何もない凡庸な中年の男。何もない世界に生きる姿勢の人々。それでも作者の私にとって彼ら彼女らはヒーローでヒロインだ」とイントロダクションが記載された。取材会には赤堀のほか、田中哲司安達祐実でんでんが参加した。

「ボイラーマン」取材会より、赤堀雅秋。(撮影:和田裕也)

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初日の稽古を終えて赤堀は「劇作家としては、いつも以上に迷走して勝機を見いだせない状況です。でも自分の名前を冠した芝居作りの場だからこそ、各所に迷惑をかけてしまうかも知れませんがきっちりチャレンジはしたい」と意気込み、「自分なりの挑戦をしたくて今回の設定に手を伸ばしました。『俺、どうなっちゃうんだろう……』という不安と、常とは違う期待やワクワクが同居している今。立っているだけで魅力がにじむ、何を託しても体現して下さる登壇の皆さんの力を借りながら、この先に何があるかを一緒に見届けたいと思います」とキャストに目線を送る。

「ボイラーマン」取材会より、田中哲司。(撮影:和田裕也)

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田中は台本を読んで、「これまでは、自分にとってご褒美だった赤堀作品への出演が、今回は大きな挑戦になる」と感じたと言い、「赤堀君自身の挑戦する覚悟も感じれましたし、この困難を座組の皆さんと一緒に乗り超えた先には、素晴らしい景色が見えるのではないかと思っています」と期待を込める。

「ボイラーマン」取材会より、安達祐実。(撮影:和田裕也)

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安達は「演劇の経験はまだ少ないですし、数多くの舞台に立っていらっしゃる皆様と共演させていただくことにプレッシャーも感じますが、間近で演技を見たり、赤堀さんの演出を受けることには、ワクワクや楽しさのほうが勝っていたんです」と稽古の手応えを語った。

「ボイラーマン」取材会より、でんでん。(撮影:和田裕也)

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でんでんは「内容は演者の自分たちにとって非常に面白く、色々な入り方ができそうだとも感じました。また、それをやり遂げるスタミナも必要で、今日の稽古だけでもクタクタです(苦笑)。早く不安を乗り越えて、ワクワクだけの領域で芝居をしたいなと思っています」と作品の印象を表現した。

「ボイラーマン」取材会より。左から安達祐実、田中哲司、でんでん。(撮影:和田裕也)

「ボイラーマン」取材会より。左から安達祐実、田中哲司、でんでん。(撮影:和田裕也)[拡大]

それぞれの役どころについて問われると、赤堀は「それを今、一番知りたいのが自分ですね……」と返答し、取材会に和やかな空気が流れる。その後赤堀は、「不安や不満が蔓延し、一つ間違えば暴発しそうな状況、正義を振りかざし、“あるべき”を他人に押しつける風潮にも人間にも自分はうんざりしているんです。それらを描くため、劇作家として登場人物との距離感を今回は変えました。そういう意味では田中さん、安達さん、でんでんさんが演じる3人の登場人物は全員、何かしら『負』となるものを抱え、それが劇中漏れ出す瞬間があるはず。そこに、観客の皆さんが共感してくださればいいな、と思っています」と続けた。なお本作の執筆に当たって赤堀は、横尾忠則がY字路をモチーフに描いた作品群や、三好十郎の戯曲「夜の道づれ」に触発されたと話し、「そんなあやしげで、さびしげな世界観を舞台に出現させ、目の前の現実に唾を吐きかけたいと思っています」と作品への思いを語った。

公演は3月7日から20日まで東京・本多劇場で上演される。

【動画】赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」告知動画

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赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」

2024年3月7日(木)~20日(水・祝)
東京都 本多劇場

作・演出:赤堀雅秋
出演:田中哲司安達祐実でんでん村岡希美水澤紳吾樋口日奈薬丸翔井上向日葵、赤堀雅秋

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わい @_yuricha_88

はぁぁぁ哲司さんいちばん背高いの萌える https://t.co/zWvM2Y96u0

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