ミュージカル「フランケンシュタイン」のファン感謝祭が、本日7月29日に東京都内で実施された。
イベントにはまず、科学者ビクター・フランケンシュタインと闘技場の主人ジャックを演じる
中川は、2016年8月に実施された記者会見で劇中曲「偉大なる生命創造の歴史が始まる」を柿澤と共に歌唱したことに触れ、「すごく緊張してた」と述懐。これを聞いた柿澤は「緊張の割に、(中川の)ロングトーンが打ち合わせより長くて……」と述べて登壇者たちの笑いを誘う。柿澤が「アンリの2人は(会見で)歌ってないよね!?」と加藤、小西に水を向けると、加藤は「アンリは本番の舞台上が大変でしたよ! 鎖が冷たくて……」、小西も「怪物は虐待を受けるしね!」と笑い交じりに抗議の声を上げた。
メインキャスト全員が1人2役を務めることに触れ、中川は「2つの顔を演じるキャストたちを、4通りの組み合わせで楽しめる。それが初演の盛り上がりに結び付いたのかな」と分析する。続く柿澤は「初演を観劇した大竹しのぶさんが、ジャックが僕だとわからなかったらしい(笑)」とエピソードを披露し、「真面目なビクターと怪物を虐待するジャックという180度違う役を、振り切って演じられたと思う」と手応えを語った。
ビクターとの関係の作り方を尋ねられると、加藤は「アッキー(中川)のビクターに対しては『共に進んでいく』と思っていましたが、カッキー(柿澤)に対しては『支えてあげなきゃ……』という気持ちだった」と話す。続く小西も「カッキーからは『とにかく我のために死んでくれ!』みたいなエネルギーを感じて、(アンリとして)潔く死んでいけました(笑)」と共演者たちの笑いを誘い、「同じシーンでも、カッキーは目で表現する感情をアッキーは歌で表したりするのですが、アプローチが違うのに同じ気持ちが届くので不思議でした」とコメントした。
初演に続いて潤色・演出を務める板垣は4人のにぎやかなやり取りを受け、「みんな個性豊かで、初演はやりにくかった(笑)」とジョークを飛ばす。本作を潤色するにあたり板垣は「基本的に韓国の初演版、再演版の“いいとこ取り”」をしたと言い、「アンリがビクターに自分の体を使うように言った理由は、僕が書き足しました」と明かした。
イベントでは、劇中の怪物のセリフ「クマ、おいしい」にちなみ、登壇者たちが熊肉入りのカレーを試食する場面も。出演者たちが次々に熊肉の感想を口にする中、小西は「僕の、肉が入ってないですね……」と呟いて会場を笑いで包む。また板垣が「『クマ、おいしい』は直訳した台本にあったセリフをそのまま使った」と話すと、加藤が「『クマ マシソヨ』みたいな感じですか!?」と韓国語を披露して再び観客を笑わせた。なお会場では、抽選でオーディエンス10名に熊カレーがプレゼントされた。
トークコーナーのあとには、エレン / エヴァ役の新キャスト・
最後は中川が「ミュージカルの魅力、エンタテインメントの魅力、僕たちの魅力が伝わる再演になるよう、チームワークでがんばっていきたいと思います」と気合十分に語り、ファン感謝祭は終了した。
2017年に日本初演された「フランケンシュタイン」は、音楽をイ・ソンジュン、脚本・歌詞をワン・ヨンボムが手がけた韓国発のミュージカル。出演者にはジュリア / カトリーヌ役の
ミュージカル「フランケンシュタイン」
2020年1月8日(水)~30日(木)
東京都 日生劇場
2020年2月14日(金)~16日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2020年2月20日(木)~24日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
音楽:イ・ソンジュン
脚本・歌詞:ワン・ヨンボム
潤色・演出:
訳詞:
音楽監督:島健
振付:
キャスト
ビクター・フランケンシュタイン / ジャック:
アンリ・デュプレ / 怪物:
ジュリア / カトリーヌ:
ルンゲ / イゴール:
ステファン / フェルナンド:
エレン / エヴァ:
朝隈濯朗、新井俊一、岩橋大、宇部洋之、後藤晋彦、白石拓也、当銀大輔、
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AKI @AKAK
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