宝塚歌劇花組「うたかたの恋」東京公演まもなく、柚香光が皇太子ルドルフの悲恋を美しく体現

55

562

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 140 352
  • 70 シェア

宝塚歌劇花組「ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』」「タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』」の東京・東京宝塚劇場公演が明日2月18日に開幕する。それに先駆け、本日17日に通し舞台稽古が行われた。

「ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』」は、クロード・アネの小説「うたかたの恋 Mayerling」をもとに、19世紀のオーストリアで実際に起きたオーストリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの悲恋をつづるもの。宝塚歌劇団では1983年の初演から上演を重ねている柴田侑宏脚本の人気作で、今回は小柳奈穂子が潤色・演出を手がけた。

花組トップスターの柚香光は、皇太子という立場に翻弄されながらも心に情熱を秘めたルドルフを、知的かつ繊細に演じた。一方、相手役の星風まどかはマリーの初々しさを愛らしく表現。柚香の苦悩する姿と星風の明るい佇まいは対照的ながらも、2人は息の合った掛け合いで、うたかたのごとく散った恋を美しく立ち上げた。

ルドルフのいとこで親友のジャン・サルヴァドル役を演じた水美舞斗は、自らの意思で自由を謳歌する若者を清々しく演じる。劇中では狂言回し的にも存在し、後半の舞踏会のシーンでは、複雑な心境に表情を歪めるなど熱演を見せた。

「タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』」は香水をモチーフにした、野口幸作の作・演出によるショー。世界各国の名香や時代のエッセンスを、香水の香りが変わるように3部構成で表現し、ブロードウェイミュージカルのメドレーや男役の色香が漂う官能的なダンスシーンなど、幻想的で華やかな場面がスピーディに展開する。

上演時間は休憩を含め約3時間5分。公演は3月19日まで。なお既報の通り、3月19日13:30開演回は全国各地、台湾、香港の映画館でライブビューイングされ、Rakuten TV、U-NEXT、dTVで配信される。

柚香光コメント

劇場という空間でお届けする舞台は、皆様のご支援あってこそと存じます。

初日を迎えられますこと、心より御礼申し上げます。

お芝居では、19世紀の皇太子と令嬢の悲恋の世界へと、ショーでは調香師の私が、皆様を魅惑の宵へとお誘い致します。

元日より宝塚大劇場で幕を開け、いよいよ立春をへて東京宝塚劇場での幕開けです。

千秋楽までどうぞお楽しみ下さい。

宝塚歌劇花組「ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』」「タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』」

2023年1月1日(日) ~30日(月)※公演終了
兵庫県 宝塚大劇場

2023年2月18日(土) ~3月19日(日)
東京都 東京宝塚劇場

「ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』」

原作:クロード・アネ
脚本:柴田侑宏
潤色・演出:小柳奈穂子
出演:柚香光星風まどか ほか

「タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』」

作・演出:野口幸作
出演:柚香光、星風まどか ほか

全文を表示

※1月10日から17日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

読者の反応

タカラヅカ歌劇ポータル │ 宝塚歌劇・宝塚OG情報を発信中 @zukazuka_info

【公演レポート】宝塚歌劇花組「うたかたの恋」東京公演まもなく、柚香光が皇太子ルドルフの悲恋を美しく体現(舞台写真 / コメントあり) https://t.co/fAAo07vBBS

コメントを読む(55件)

関連記事

宝塚歌劇団のほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 宝塚歌劇団 / 柚香光 / 星風まどか / 水美舞斗 / 小柳奈穂子 / 野口幸作 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします