宝井琴調

タカライキンチョウ

1955年、熊本県生まれ。講談師。1974年に五代目宝井馬琴に入門。1985年に真打昇進。1987年に四代目宝井琴調を襲名。軽妙な語り口の中に人情味あふれる話芸で、古典だけではなく、独演会「封印切の会」では現代小説をもとにした新作講談を発表。「髪結新三」や「幡随院長兵衛~芝居の喧嘩」なども持ちネタにする。子供向けに「講談えほん」シリーズ(絵:ささめやゆき 福音館書店)を現在までに5冊出版。2023年、講談協会会長に就任し、新たな講釈場の獲得や後進の育成にも尽力。落語協会にも所属し、鈴本演芸場で講談師としては異例の主任興行を夏冬に務める。2024年に令和5年度(第74回)芸術選奨の大衆芸能部門で、文部科学大臣賞を受賞。