4月に導入される離婚後共同親権の問題点をドラマとドキュメンタリーを交えて描き出す映画「五月の雨」が、4月11日より東京・K's cinemaで公開決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。
子供の進学・転居・手術など重要事項を決定する親権は、婚姻中は夫婦が共同で、離婚後はどちらか一方が行使するものとなっていた。2024年5月、離婚後も共同親権を選択できるように法律が改正され、2026年4月からの導入を控えている。親権争いの回避、養育費支払いの確保などのメリットが挙げられる一方、子供に掛かる負担の大きさや、父母の合意がなくても裁判所が共同親権を命じうる点、制度の導入がDVや虐待の継続につながるのではないかといった懸念の声も上がる。
施行を前に離婚後共同親権の危険性を長年訴える和光大学の熊上崇の呼びかけにより、DVや虐待被害者、その支援者が集まって映画製作を開始。ドラマとドキュメンタリーを交え、離婚後共同親権の問題点を社会に問いかける「五月の雨」が完成した。連続テレビ小説「虎に翼」で夫からの暴力を訴えた離婚裁判中の女性に扮していた
「五月の雨」の予告編はYouTubeで公開中。推薦コメントも以下に記載した。
田中優子(法政大学名誉教授・元総長)コメント
「五月の雨」を見ながら、幾度も呼吸が苦しくなり、動悸がした。恐怖感への身体的な反応である。つまり私にもその反応を起こした記憶があり、それが蘇ったということだ。支配の怖さは、体験した人にしか分からないのかも知れない。(中略)その中での共同親権は、子どもの自己決定を妨げる。絶対に避けねばならない、と「五月の雨」を見て、あらためて思った。
浜田敬子(ジャーナリスト)コメント
何かに怯えて暮らすということはどれほど心身を削られていくのだろう。大きな物音や大声、不機嫌な態度、家事育児の放棄…この映画は直接ではない「見えない暴力」によるDVの深刻さとそれが理解されない社会、司法を描くと同時に、「共同親権」の問題を浮き彫りにしている。
映画「五月の雨」予告編
安川まりの映画作品
リンク
熊上崇研究室(和光大学) @kumagamilab
離婚後共同親権を描いた映画「五月の雨」 公開決定! https://t.co/Ooz71Pz8xR