本作は親元を離れられない“子供部屋おばさん”の女性と不登校の少女がSNSでつながり、それぞれの居場所を探すヒューマンドラマ。大人だが反抗期中の中学教師・朝井えりこは、趣味のBLマンガをインターネットで出品したことをきっかけに“チー”という少女と知り合う。実はその“チー”は勉強ができて友達もいるが“原因不明の不登校”となっているえりこの生徒・月岡千花だった。互いに気付かぬままSNSで感想を送り合い、いつしか本音を話せる親友になるえりこと千花。一緒に部屋から出ようと親や学校に向き合うが、千花の不登校の真相と、えりこが抱える過去の傷が2人を追い詰め、取り巻く世界が予期せぬ方向に動き始める。鈴木がえりこを演じ、千花に川口、千花の母・円香に伊藤、えりこの母・百合子に大塚が扮した。
大きな拍手に迎えられ登場した登壇者たち。鈴木は本作のオファー時を振り返り「これまでキラキラした物語やラブコメ作品の中でお芝居をさせていただくことが多くて、人間のリアルなものが描かれる作品に出演する機会があまりなかったんです。だからぜひ挑戦させていただきたいなと思いました。また、台本を読んで、自分とえりこのネガティブとポジティブのバランスがすごく似ていて。お母さんとの関係性も近い部分があったので、出演させていただきたいと思いました」と真摯に語った。
プレッシャーはなかったのか聞かれると「いやいやいやいや! プレッシャーは感じていました。でも現場に行くのが楽しみでした」と笑顔に。そんな鈴木と初共演となった大塚は「愛理ちゃんはかわいらしくて、会った瞬間から初めて会ったような感じがしなかったんです! だから母娘がポンポン会話していくシーンもあっという間に作っていけた。助けられました」と笑みをこぼす。鈴木も「恐れ多いんですが、前世で血がつながっていたんじゃないか!?って思うぐらいでした」と語り、相思相愛の様子を見せた。
また大塚は撮影は思い返し「子供がつらいとき、親は身を切られるような思いで、変われるものなら変わってあげたいと思うものです。でも助けすぎてもいけないし、深刻な感じを出しても子供の負担になるのかなと考えたり。そんな気持ちを大切にしつつ、えりことポンポン会話するシーンを演じていきました」と明かす。
鈴木、大塚と同じく、川口と伊藤も母娘役で共演を果たした。川口は「自分の反抗期を振り返って、伝えたいのに言葉にできなかったことを思い出しながら演じました」と回想。伊藤は「実際の真奈ちゃんはキラキラしていて、明るいんですが、千花を演じているときは暗いオーラをまとっていて、言葉を掛けられない。痛みをシェアしてくれないので、演じていてつらかったです」と述べ、「円香は仕事をバリバリしていて、旦那さんが娘をケアしてきたという関係性。だから千花が不登校になっても急に家族っぽく接することもできない。でもなんとかしたいから先生と衝突したり。怖く感じる部分もあるキャラクターですが、こういう母親もいるだろうと消化しながら演じました」と言及した。
キャストのトークを横で聞いていた塚本は「それぞれの親子で本読みをしたんですが、すごくよかったんです。だから余計なことを言わないのが一番の仕事だなと。演じていて、感情がばっとあふれるので、それを取り逃がさないようにと思いました」と話し、「シビアでリアルで、簡単に答えを出せないような物語。試行錯誤して、今の台本になりました。観客の皆さんそれぞれの形で受け取っていただければ」と口にした。
イベント中盤には、作詞・歌唱を担当した主題歌「ただいまの魔法」について、鈴木が語る場面も。「0から100まで歌詞を書いたのはこの作品が初めてなんです」「私にとって、“ただいまって言える場所”はえりこと同じく母だったので、母からもらった言葉と、えりこの感情を掛け合わせて、お母さんに向けた歌詞を書きました。曲は信頼しているピアニストの清塚信也さんが書いてくださって。せーのでレコーディングしました」と思い入れたっぷりに伝える。
そして最後に「この作品は観ていただいた方がどういう環境にいるかによって、感情移入する登場人物、心に響くメッセージが変わってくる作品だと思っています。教師も誰かの子供で、ただいまって言える場所がある人なんだとこの作品を通して改めて感じました。この作品が『ただいま』『おかえり』って言える場所をちょっとでも思い出せる映画だったらいいなと思っています。まっすぐな気持ちで作品に向かってもらえたらうれしいです」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「ただいまって言える場所」は1月23日より全国でロードショー。「ルックバック」のharuka nakamuraが音楽を担当した。
映画「ただいまって言える場所」予告編
鈴木愛理の映画作品
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【イベントレポート】鈴木愛理と大塚寧々は前世でつながってた?母娘演じた「ただいまって言える場所」撮影語る(写真22枚)
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