第18回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞を受賞し、第20回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に正式出品された「よそ者の会(2023年)」は、大学構内の“よそ者”たちの不穏な集いを描く青春群像劇。大学の清掃員として働きながらひそかに爆弾作りに没頭する主人公・鈴木槙生は、学生の坂田絹子が主催する奇妙な集まりに興味本位で足を運ぶ。表面的には平穏に見える会の内側で、やがて彼らの奥底に眠っていた衝動がゆっくりと目を覚まし始めるのだった。セルフリメイク版は、現在開催中の第26回TAMA NEW WAVEコンペティション部門にノミネートされている。
2023年版には
映画「よそ者の会(2023)」+「よそ者の会(2025)」予告編
西崎羽美 コメント
2023年に撮った「よそ者の会」を、さまざまな経緯を経て翌年の2024年にもう一度撮り直すことになりました。
一度完成した作品をあえてリメイクするという少し風変わりな試みを経て、気づけば「よそ者の会」は2023年から現在に至るまで、私の映画づくりの軸としてあり続けています。
この二つの作品は、私の映画人生を確かに前へと導いてくれた、かけがえのない存在です。
2025年5月、テアトル新宿で行った一日限りの二本立て上映は、ありがたいことに満席となり、多くの方とこの二つの「よそ者の会」を共有できたことが、何よりの喜びでした。
同じ会合を軸にしながらも、登場する人々も出来事も異なる二つの作品。
その間に流れる時間の重なりや、映像に滲む変化を感じながら、自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。
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映画ナタリー @eiga_natalie
西崎羽美が監督・脚本「よそ者の会」のオリジナル版とセルフリメイク版をユーロスペースで2本立て上映(コメント / 予告映像あり)
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