「ジャグラー」4K修復版に小島秀夫ら11名がコメント、せきやてつじによるイラストも

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ジャグラー ニューヨーク25時」を4Kリマスター化した「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」の公開を前に、本作を鑑賞したゲームクリエイター・小島秀夫ら11人からコメントが到着。またマンガ「バンビ~ノ!」「寿エンパイア」で知られるマンガ家・せきやてつじのイラストも公開された。

マンガ家・せきやてつじが「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」に寄せたイラスト

マンガ家・せきやてつじが「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」に寄せたイラスト [拡大]

1970年代終わりのニューヨークを舞台に、娘を誘拐された父親の奪還劇を描いた本作。シングルファーザーの元警官ボイドは娘のキャシーを目の前で連れ去られ、必死にあとを追うが、車の横転事故を起こして病院に搬送される。そして彼は捜査チームによる事情聴取に業を煮やして病院を抜け出し、独自に娘を捜索するのだった。ジェームズ・ブローリンがボイドを演じ、誘拐犯ガス・ソルテック役でクリフ・ゴーマン、捜査チームを率いるトネリ警部補役でリチャード・カステラーノが出演した。ほかダン・ヘダヤジュリー・カーメンアビー・ブルーストーンがキャストに名を連ねている。ロバート・バトラーが監督を務めた。

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」ポスタービジュアル

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」ポスタービジュアル [拡大]

小島は「トム・クルーズばりに、走り続けるジェームズ・ブローリンの勇姿とカオスなエネルギーに脈動していた当時のジャグラーな“ニューヨーク”を堪能して欲しい」とコメント。「ガールズ&パンツァー」などで知られるアニメーション監督の水島努は「疾走感に臨場感は言うまでもなく、一瞬の脇キャラもみんな魅力的で、そんなにお金をかけなくても、妙にカメラをブラさなくても、極上のアクション映画ができるんだ、というお手本のような映画です」、イラストを寄稿したせきやは「70年代末の危険なニューヨークの街が存分に活写され、現在ではこのような街が匂い立つような映画は撮影自体不可能だと思われます」とつづっている。そのほかのコメントは記事下部に掲載した。

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」場面写真

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」場面写真 [拡大]

また、蓮實重彦による本作の評論「たやすく走りだそうとはしない映画がいきなり疾走しはじめることの感動について」が劇場パンフレットに再録されることも決定。なお北米仕様の4K UHDは修復作業時のミスから一部シーンに乱れがあったことが報告されているが、日本公開にあたって作られた上映素材は、当該箇所も修復されたマスターから制作されたものとなっている。

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」場面写真

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」場面写真 [拡大]

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」は12月5日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次ロードショー。配給はザジフィルムズが担当する。

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

ああ、これだ。懐かしい。そうだ。思い出した。これが僕らが子供の頃にアメリカ映画で擬似体験したあのヤバい“ニューヨーク”だ。危険とバイオレンス、鬱積と冒険に満ち溢れた僕らの“25時”だ。ジュリアーノ元市長があの“街”をクリーンにしたのは、1990年代に入ってからだ。45年ぶりの4K修復版上映。この機会を観逃すな。トム・クルーズばりに、走り続けるジェームズ・ブローリンの勇姿とカオスなエネルギーに脈動していた当時のジャグラーな“ニューヨーク”を堪能して欲しい。

菊地成孔(音楽家 / 文筆家)コメント

70年代末がもう80年代の曙を見ている事を快楽で立証するミッシングリンク的傑作。
ジャズが一切ならない、瓦礫の山がCGではないNYC。

大森時生(テレビ東京 プロデューサー)コメント

圧倒的疾走感!!
見てくるだけで目がギラギラして、脳からアドレナリンが放出されている。
焦燥と暴力のリズム。荒々しさと生々しさ。
映画を見終わっても、心臓の鼓動だけが残されるような。

水島努(アニメーション監督)コメント

45年前に映画館で観てから、ずっと待ちこがれていた作品!
疾走感に臨場感は言うまでもなく、一瞬の脇キャラもみんな魅力的で、そんなにお金をかけなくても、妙にカメラをブラさなくても、極上のアクション映画ができるんだ、というお手本のような映画です。
全ての人におすすめします。

井上順(役者・エンタティナー)コメント

私の記憶が正しければ、30代の頃観てると思います。
加工の難しいCGの無い時代、手作り感溢れるリアルなノンストップ作品に魅了された。
「ゴッドファーザー」でのクレメンザ役のリチャード・S・カステラーノ(トネリ警部補役)が味のある演技を。
さぁ現代を生きる皆さんは約半世紀前の作品をどう受け止めるか?楽しみです。

山下敦弘(映画監督)コメント

危険で、汚くて、不条理で、時々人情深い。
そんな、あの頃のNYを詰め込んだ「ジャグラー」は技術的な事ではなく、今では作ることの出来ない唯一無二の映画なんだと思う。
個人的にはマリア役のジュリー・カーメンの美しさにヤラれたので、劇場にもう一度行こうと思います。

矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)コメント

走れ! 逃げろ! ライフルをぶっ放されるぞ!
にわかにニューヨーカーとなった我々はもう駆け出すしかない。
追ってるはずが追われる身となり、幾重ものチェイスの迫力がここに極まる。
体感型サスペンスの金字塔だ。

原晋(青山学院大学陸上競技部 監督)コメント

人生には時として思いもよらぬ出来事が起こる。
そんな不幸な出来事が身内に襲いかかって来た時、人はどんな行動をとるのだろうか? 愛する娘の為、戦い走り続けるパワーに息をのむ。

Rachel(chelmico)コメント

一本のぶってぇ線を観ているみたいな映画。
もちろん安心してなんて観れやしないんだが、このパワー、運動を観るために私って映画を観てるのかもなーなんて思わせられるほどの筆圧だ。
ハラハラしてえやつ全員集合! ジャグラー観んぞ!

せきやてつじ(マンガ家)コメント

「ジャグラー/ニューヨーク25時」はずいぶん昔から観たかった映画でしたが、ようやく観ることが出来て、感無量です。映画は70年代末の危険なニューヨークの街が存分に活写され、現在ではこのような街が匂い立つような映画は撮影自体不可能だと思われます。ソルティックの過去に囚われたキャラクターには悲哀を感じざるを得ませんでした。

アキラ100%(お笑い芸人 / 俳優)コメント

娘を救いたい父親の必死さと都会の片隅で抑圧された狂気。
両者の熱が滾りまくっている!
デジタルじゃなくアナログ。おしゃれさよりも泥臭さ。
剥き出しの熱で見ているこちらまで熱くなってしまう。
それに、当時のニューヨークの臨場感がすごい!
熱気や喧騒がそのまま納められている。あの大都会でこれを撮るなんて信じられない!
汗と情熱は時を経ても少しも色褪せていない。

映画作品情報

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©1980 GCC Films, Inc

「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」予告編

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「ジャグラー」4K修復版に小島秀夫ら11人コメント

「バンビ~ノ!」「寿エンパイア」のせきやてつじによるイラストも
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