本作は、のちに幕末のヒーローと呼ばれる男・坂本龍馬と西郷隆盛が日本の未来を変えるために立ち上がり、激動の時代を生き抜くさまを描いた“幕末コメディ”。福田の劇場公開映画20作目となり、そのうち19作品で福田組を支えてきたムロと佐藤が初めてダブル主演を務めた。ムロが坂本、佐藤が西郷を演じ、山田が桂小五郎、広瀬が坂本の妻・おりょうに扮している。
ムロは初めて福田組に参加した2009年の映画「大洗にも星はふるなり」を振り返り、「そのとき主演したのが山田孝之。それから福田組では、真ん中にいる山田くんの周りでうろちょろして、観客の皆さんに笑ってもらってきた」と語る。そしてコロナ禍のステイホーム期間中に“やりたいことリスト”を作成し、目標の1つに「福田組を背負う側になりたい」と掲げたことを告白。「福田さんに『背負わせてください』と直訴したら、『いいね、やろう』と。でも『その代わり二朗さんと一緒に背負ってほしい』と言われ、次の日にすぐに連絡しました」と経緯を説明する。
佐藤は「福田とムロと僕は、世間では“仲良しでしょっちゅう会ってる”みたいなイメージだと思いますが、福田とサシで飯を食ったのは一度だけ」と明かし、「ムロから連絡をもらったときは『おお、珍しいな』と思って。僕の行きつけの店で会いました。奥の座敷でムロが手前側に座っていて、僕に上座を空けていて。『ムロもそういうの気にするんだ』と意外だったのを覚えています」と述懐。「福田はいつも『適当にやってます』みたいに言ってますけど、その前の膨大なシンキングタイムを一切見せない。でも先日の取材で、福田が『今回はちょっと汗かきました』と言っていて。『ギャグ映画ではなく喜劇。だから熱い思いを持って作りました』と言ってました。福田組の新境地をぜひ観てもらいたい」と熱く続けた。
劇中の大きな見どころとなる薩長同盟のシーンは、台本38ページ、約35分に及ぶ山場となった。山田は「ついに福田さんがおかしくなってしまったのかと……(台本を)めくってもめくっても続くので、いったん閉じました。撮れるわけないと思いましたね」と率直に述べ、撮影についても「今までにない緊張感でした。やっていることはくだらなくも見えますが、現場はピリピリ。監督から『絶対に読み合わせしちゃいけない』と禁止されていたんです」と回想。ムロは「真面目なシーンでもございますので。僕がいなくなったあとの2人(佐藤・山田)の芝居が見どころ。時代を動かす使命感を持った2人が魂をぶつけ合う、あのシーンは坂本龍馬がいないからこそできる」と熱弁を振るい、「僕がいなくなってからの会話が見どころです!」と何度もアピールした。
福田組に初参加した広瀬は「この役をノリノリで演じるのは私ぐらいだと思っています。とても楽しみでした」とほほえみ、佐藤から「10作目かと思うぐらいホーム感があった」と賛辞を受ける。ムロは「(広瀬に)モザイクがかかるシーンがあって……実はアリスさん、全身タイツ姿なんです。あんな姿で堂々としていて、頼もしいなと思いました」と絶賛。広瀬は「重めの恋愛ドラマをずっと撮っていたんですよ。発散させるかのようにおりょうを演じました!」と楽しげに現場を振り返った。
「新解釈・幕末伝」は12月19日に公開。キャストには岩田剛典、矢本悠馬、松山ケンイチ、染谷将太、勝地涼、倉悠貴、山下美月、賀来賢人、小手伸也、高橋克実、市村正親、渡部篤郎らも名を連ねる。
映画「新解釈・幕末伝」第2弾予告
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新解釈・幕末伝が新たな境地を切り開きます!福田組のムロツヨシさんと佐藤二朗さんが、ギャグを超えた喜劇の魅力を届けてくれるとのこと。笑いだけでなく、感動も詰まった作品になる予感がします!楽しみですね✨
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