「Black Box Diaries」伊藤詩織が映像の無断使用を謝罪、修正した新バージョン制作

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ジャーナリストの伊藤詩織が10月25日に、自身の性被害をテーマに監督を務めたドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」について、一部映像を許諾を得ずに使用したことを謝罪。さらに映像を修正した新しいバージョンにて許諾を得たことを、自身の公式サイトに掲載したコメントおよび謝罪文にて明らかにした。

「Black Box Diaries」場面写真

「Black Box Diaries」場面写真

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映画は伊藤が被害に遭った性的暴行への調査に乗り出す様子を自ら記録した作品。2017年に元テレビ局員の記者からの暴行被害を訴えた記者会見の直後から、6年にわたって制作が進められた。世界50以上の映画祭で上映され、2025年3月開催の第97回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたが、映像の無断使用をめぐって物議を醸し、日本では公開されていない。

今回修正の対象となった映像は、伊藤が性被害の証拠を探す調査の中で、被害に遭う直前の伊藤と加害者を目撃したタクシー運転手の証言を撮影したもの。謝罪文によると、伊藤は半年以上にわたって運転手との連絡を試みたが連絡が付かず、許諾のないまま映画に使用したと説明。「国際的に広く認められている合理的な連絡努力の原則に照らし、この映像を承諾のないまま映画に使用しました。しかし、この判断は間違いであり、ご本人やご家族の皆さまに多大なご不快な思いをおかけすることとなりました。この点について、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

さらに、伊藤はコメントの中で「私はこの作品の監督であり、同時に性暴力の被害を受けた当事者でもあります。取材や制作にご協力くださった方々は、真実に光を当てるために欠かせない存在でした。このたび、寛大にご対応くださったご本人およびご家族の皆さまに、深く感謝しています。この経験が、取材や制作の中で出会う声に向き合う姿勢をもう一度見つめ直すきっかけとなりました。今後も、一つ一つの出会いを大切にしながら、対話と表現を続けていきたいと思います」と語っている。

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©伊藤詩織/Black Box Diaries 製作委員会

読者の反応

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龍氏 @dra_ryusan

謝罪は一応前にもしたし、差し替え(新バージョン?)もすると言っていたが、随分かかったな。何となく、
→「Black Box Diaries」伊藤詩織が映像の無断使用を謝罪、修正した新バージョン制作 https://t.co/5VkUKiCZlQ

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