「すべ恋」葵わかな＆神尾楓珠が“宝物のような記憶”語る、藤原丈一郎はデビュー日を回想

葵わかな、神尾楓珠がダブル主演を務める新ドラマ「すべての恋が終わるとしても」の制作発表会見が先頃行われ、葵、神尾のほかキャストの藤原丈一郎（なにわ男子）、本田望結、山下幸輝、大塚萌香、白洲迅、市川由衣が出席した。

“忘れられない恋”をテーマとする同作は、8人の男女が紡ぐ切ない群像ラブストーリー。高校時代からの恋人同士だが大学進学後にすれ違っていく羽沢由宇、大崎真央を葵、神尾がそれぞれ演じ、2人の高校の同級生・西颯に藤原、真央の妹・大崎莉津に本田が扮する。さらに由宇や真央と出会う高校1年生・蒼役に山下、沙知役に大塚が起用され、ある女性に届かぬ思いを抱くサラリーマン・野北駿太郎役を白洲、アパレルショップバイヤー・宮内郁子役を市川が担う。

葵はさまざまな出会いと別れが描かれる物語に触れ、「きっとどの世代の方が観ても共感できるキャラクターが見つかると思います」とアピール。初共演となる神尾について「クールな印象でしたが、実際はフランクかつおしゃべり好きなのでギャップがありました」と語る。対して神尾は、葵の印象に関して「上品でおしとやかな方。一緒になってふざけてくれて助かりました（笑）」とコメント。葵は撮影を思い返し、「10代特有のほろ苦さは、私も覚えがあるなと。懐かしさとともに、もうこういう気持ちになることはないのかな？という寂しさが少しありました」と述懐した。

西と莉津は、距離感が近すぎて一歩を踏み出せない幼なじみ同士だ。「西くんは罪な男なんです！」と言う本田が「莉津はひたむきで、すごく好きなキャラクター」と述べると、「莉津は素敵だよね」と葵と神尾も共感する。さらに藤原は冬のシーンを夏に撮影したことを回想し「後ろではセミの鳴き声がすごい聞こえていた」と裏話を披露。「暑いけど本番になると汗が止まるので、プロです（笑）」と“ドヤ顔”で笑いを誘った。

ある秘密を抱える蒼と沙知に話が及ぶと、山下は「挑戦的な役」と言及し、大塚は「自分がこの立場だったら、こういう選択ができるのかな」と難しい関係性を演じたと打ち明ける。そして白州が、市川と演じた“大人な関係性”に「ドラマティックであり、生々しさもある。結末はなかなかざわつくと思います」と期待を煽ると、市川は「郁子は自由な女性で男性を振り回す。どういうふうに演じるか悩みました」と苦労をのぞかせた。

イベントでは、“人生の宝物”のような記憶に寄り添うストーリーにちなみ、参加者が“宝物のような記憶”を絵で披露するコーナーも。葵は、落ち込んでいた際に父から掛けられた「どんな花も最初は種で、水やりを続けた人しか花を咲かせることができない」という言葉が心に残っていると回答。神尾は妹が生まれたときに兄・妹と3人で撮った写真を再現し、「『お兄ちゃんとしてがんばっていかなければ！』と思いました」と笑顔に。藤原は、「なにわ男子のデビュー日は忘れられない」と飛行機を貸し切って大阪から東京へ移動する場面を描いたイラストを見せる。そして河童のイラストを見せる本田が「河童に驚かされたことがあるんです。よく見たら藤原さんでした」と話すと、藤原から「ちゃんと説明して！ 不審者すぎる（笑）」とツッコミが。過去に河童に扮装した藤原が本田にドッキリを仕掛けるという番組企画があり、本作はそれ以来の共演だったことが語られた。

「すべての恋が終わるとしても」は、ABCテレビの「日10ドラマ」枠で10月12日にスタートし、毎週日曜22時15分からオンエア。脚本は三浦希紗が担当し、監督は松本花奈と今和紀が務める。なお、本作のノベライズ本が10月6日に発売されることも明らかになった。

日10ドラマ「すべての恋が終わるとしても」番組情報

放送局・放送日時

ABCテレビ、テレビ朝日系全国ネット 2025年10月12日（日）スタート
毎週日曜 22:15～
※放送終了後、TVerで見逃し配信

スタッフ・キャスト

原作：冬野夜空「すべての恋が終わるとしても」
脚本：三浦希紗
演出：松本花奈 / 今和紀
音楽：岩本裕司
主題歌：BoA＆東方神起「あなたをかぞえて」
出演：葵わかな / 神尾楓珠 / 藤原丈一郎（なにわ男子） / 本田望結 / 山下幸輝 / 大塚萌香 / 白洲迅 / 市川由衣 / 飯田基祐 / 西田尚美 ほか