古本恭一の新作中編「ラストノート」来年1月公開、演出家の三回忌に集う劇団員の物語

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「シュナイドマンの憂鬱」の古本恭一が監督を務めた映画「ラストノート」が、2026年1月10日から23日まで東京の池袋シネマ・ロサで上映される。

「ラストノート」ポスタービジュアル

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「ラストノート」は、演出家の三回忌に集った“劇団石神井電気缶”の元劇団員たちの姿をドキュメンタリータッチで描いた中編作品。彼らは公演が実現しなかったチェーホフの「かもめ」にまつわる話をする中で、1人がその場に来ていないことに気付く。しかしその人物が“オザワ”という名前であること以外はなかなか思い出せない。やがて断片的な記憶から、半人前の女優オザワミチルと元劇団員たちの鮮やかな日々が浮かび上がる。YouTubeでは予告編が公開中だ。

「ラストノート」場面写真

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「ラストノート」場面写真

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出演にはたむらもとこ水津亜子、小林萌夏、Sufa千咲としえ、春名海咲、ショウジ小池首領南久松真奈らが名を連ねた。古本は20代から30代まで劇団で過ごした自身の経験を投影し、全編をiPhoneで撮影。「数年前から、かつての仲間達が亡くなった知らせを受ける事が多くなりました。今でも、彼等の声が聞こえる。それは、言い争いだったり、ダメ出しだったり、飲んだくれの愚痴だったり、夢だったり、憧れだったりする。名もない、芝居に全てを捧げた彼等の事を、皆さんに知って欲しいという思いで『ラストノート』を創りました」と製作経緯を語った。

「ラストノート」場面写真

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なお鑑賞料金は前売券が1500円、当日券が1900円となる。

映画「ラストノート」予告編

古本恭一 コメント

古本恭一

古本恭一 [拡大]

初めて劇団に入団したのは、10代の頃。
天才・唐十郎氏率いる、劇団状況劇場でした。
その後は劇場や野外劇など色々な舞台を経験させていただきました。
毎年、春と秋に公演。セットや小道具作りに稽古。
チラシやポスター作りに駆けずり回る毎日。
一年中、仲間達と過ごしていました。
自分を飾る余裕もないので、男も女も開けっぴろげ。
そうして、いつのまにか絆が深まって行く。
数年前から、かつての仲間達が亡くなった知らせを受ける事が多くなりました。
今でも、彼等の声が聞こえる。
それは、言い争いだったり、ダメ出しだったり、飲んだくれの愚痴だったり、夢だったり、憧れだったりする。
名もない、芝居に全てを捧げた彼等の事を、皆さんに知って欲しいという思いで「ラストノート」を創りました。

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