大学院で医工学を研究し、その後テレビ朝日にて報道記者、番組ディレクターとして勤務した山根高文の初監督映画「
「TSUSHIMA」は、AIと再生医療技術をテーマとするSF作品だ。1990年代の長崎・対馬で選挙活動を始めた佐藤由里子。新聞記者の田島圭介は彼女を追う中で、AIが密かに人間社会に忍び込み、あたかも神のようにコントロールしようとしていることに気付く。その鍵となるのは、若返りの薬である“緑の物質”だった。
ドラマ「水戸黄門」の
山田は山根から記者としての姿勢について指導を受けたと明かし、「対馬の美しい景色の中で繰り広げられる不思議な物語。そして翻弄されていく人々の姿。この物語を通して、自から考える事の大切さを感じていただけたらと思います」とコメント。山根は「人類共通の夢・欲望でもある不老不死は、再生医療とAIが結びついて現実のものとなりつつあります。しかし、死の恐怖がなくなったとき、人は大きな何かを失うのではないかと感じてしまいます」と言及し、「AIは人智の及ばない速さで発展し、人の心はそれに追いついていません。今一度立ち止まって考える、この映画がそんなきっかけになればと思います」とつづった。
なお8月21日には東京・新宿ピカデリーで完成披露上映会の開催を予定している。
映画「TSUSHIMA」予告編
山田純大 コメント
「TSUSHIMA」では山根監督から、取材対象の話しを淡々と聞き、悩み、戸惑い、冷静に分析し、記事にする事が「本来の新聞記者の姿」であるため、その姿勢を持って記者を演じてもらいたいとのお話がありました。しかし想像を遥かに超えた現象を目撃してしまう記者の田島は、果たして正気を保ち、淡々と取材を続けていくことが出来るのだろうか。
対馬の美しい景色の中で繰り広げられる不思議な物語。そして翻弄されていく人々の姿。この物語を通して、自から考える事の大切さを感じていただけたらと思います。
山根高文 コメント
作品の最後の場面を描きながら、老いて弱くなっていく親を前に、科学技術の力で元に戻すことができるのではないかと思うことがありました。人類共通の夢・欲望でもある不老不死は、再生医療とAIが結びついて現実のものとなりつつあります。しかし、死の恐怖がなくなったとき、人は大きな何かを失うのではないかと感じてしまいます。弱くなっていく人を前にするからこそ、その人を慈しむ心が生まれます。慈しむからこそ愛情が深まります。慈しむ心を失うと、人は人でなくなってしまうのではないか。AIは人智の及ばない速さで発展し、人の心はそれに追いついていません。今一度立ち止まって考える、この映画がそんなきっかけになればと思います。
小宮 大輔|illo / NCN @daisuke1120
本当にやるのか笑
まあ一応対馬ものだから観ないわけにはいかない。
元こぶしファクトリーの子も出るのか!
AI×再生医療がテーマ、報道記者の経歴を持つ山根高文の異色SF「TSUSHIMA」9月公開
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