ペルー映画祭で「みどりの壁」デジタルレストア版上映、日系料理の魅力に迫る作品も

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1970年の大阪万博で日本初上映されたペルー映画「みどりの壁」のデジタルレストア版が、「ペルー映画祭 vol. 3」のラインナップの1本としてスクリーンにかけられる。

「ペルー映画祭 vol. 3」ポスタービジュアル

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2021年に初開催されたペルー映画祭。これまで現代社会、歴史、文化などさまざまな視点からペルーを見つめた作品が上映されてきた。今回はコスタ(海岸)、アンデス、シエラ(アマゾン)といった3つの地域をフィーチャー。ドキュメンタリー、フィクションなどさまざまなジャンルやテーマから10作品以上がラインナップに並ぶ。

「みどりの壁」場面写真

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アルマンド・ロブレス・ゴドイが1970年に発表した「みどりの壁」は、結婚を機にペルーの首都リマを離れ、ジャングルの開拓者となった家族の物語。入植時の苦悩や役所との対立など、若い夫婦と幼い息子の暮らしに次々とトラブルが降りかかる。第41回アカデミー賞で国際映画賞ペルー代表作品に選出。2023年にゴドイ生誕100年を記念しデジタル化された。

「午後の終わり」場面写真

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「ムーンハート」ビジュアル

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「Willaq Pirqa, el cine de mi pueblo」場面写真

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このほか、ジョエル・カレロが描く“記憶の映画3部作”の第1作にあたる「午後の終わり」、第94回アカデミー賞で国際映画賞ペルー代表作品に選ばれたファンタジー「ムーンハート」、ペルーで生まれた“日系料理”の魅力に迫るドキュメンタリー「Bunka」(原題)がラインナップに。特別上映として、2022年開催のリマ映画祭で観客賞、最優秀作品賞ほかを受賞したセサル・ガリンド監督作「Willaq Pirqa, el cine de mi pueblo」(原題)が日本で初めてスクリーンにかけられる。

「ペルー映画祭 vol. 3」は、8月30日から9月12日にかけて東京・K's cinemaで開催。なお「ペルー映画祭 vol. 3」の開催に向け、日本語字幕制作費や宣伝費を募集するクラウドファンディング「ペルー文化の魅力を再発見!ペルー映画祭 vol. 3支援プロジェクト!!」は、6月29日までCAMPFIRE(キャンプファイヤー)で実施中だ。同映画祭を主催するブエナワイカの代表・長沢義文のコメントは下記の通り。

ペルー映画祭 vol. 3

2025年8月30日(土)~9月12日(金)東京都 K's cinema
2025年10月4日(土)~10月17日(金)神奈川県 横浜シネマリン
2025年10月18日(土)~10月31日(金)群馬県 前橋シネマハウス ※予定
2025年11月 大阪府 シネ・ヌーヴォ
2025年11月 愛知県 ナゴヤキネマ・ノイ
2025年10月 京都府 京都シネマ ※予定

<上映作品>

  • みどりの壁 デジタルレストア版
  • 午後の終わり ※日本初上映
  • ママ・イレーネ アンデスの癒し ※日本初上映
  • 霧 / おしょうゆ物語 ※同時上映
  • UCHPA/ウチュパ 再生の歌 ※日本初上映
  • ワルテル先生とキピの教室
  • ムーンハート ※日本初上映
  • 私はタニア ※日本初上映
  • Bunka(原題)※日本初上映
  • Willaq Pirqa, el cine de mi pueblo(原題)※日本初上映

ほか

長沢義文(ブエナワイカ代表)コメント

開催にあたり‥‥今回で3回目のペルー映画祭となります。前回のvol.2では、第1回もご覧になられた方やペルー映画を楽しみにされていた方に出会うことが多く、少しずつではありますが、ペルー映画が浸透していることを実感いたしました。多方面からのご協力を賜り、vol.3を実現できることを嬉しく思います。ラインナップを俯瞰すると「アンデスとアマゾンを行く、時空を超えて見えてくる世界」が感じられます。時代を越えて映し出されるもの、新型コロナウィルスという全世界が経験したパンデミックを乗り越えて得たものなど、作品の枠を超えて通底するものをみつけていただけたら嬉しいです。そこには、私たちが今を生きる上で考えるヒントがきっとあることでしょう。
2025年4月、私がペルー映画の配給を始めてから初めてペルーを訪れることができました。15年という時間が経ち整備されたインフラもありましたが、変わらない五感が存在し、初めてペルーを訪れた時の記憶が甦りました。そして、15年という時間が積み重なった自分だからこそ感じたものもありました。映画を通してになりますが、ペルーを皆さんに届けたいと改めて思っています。
今回も、素晴らしいペルー映画を厳選いたしました。続けることが大事だと考えています。是非、映画館にお越しいただき、ペルー映画をお楽しみください。まだ見ぬ世界にきっと出会えることでしょう。

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