「ダブル・ライフ」の
本作は
春を「イヌミチ」の
余園園は「人のこころには、部屋のように扉があります。チェーホフの『かもめ』に導かれ、現実と舞台が交差するとき、その扉がひらかれていきます。それが、『夫の部屋』という作品です」と本作を紹介。永山は「彼女は、この映画の中で深く傷つきながらも、暖かい記憶も目を背けたい気配も全て内包した空間を受け入れました。受け入れることの根幹にある感情はなんだったんでしょうか。そこに至った彼女の感情に私自身もこの映画を通じて出会い直せた気がしてなりません」と語った。
余園園 コメント
2023年の梅雨の時期に撮影した本作が、ようやく公開を迎えることになりました。この2年間、さまざまな出来事がありましたが、作品も、そして自分自身も、まるで「梅雨明け」
を迎えたように感じています。
人のこころには、部屋のように扉があります。チェーホフの「かもめ」に導かれ、現実と舞台が交差するとき、その扉がひらかれていきます。それが、「夫の部屋」という作品です。
今作も、前作「ダブル・ライフ」と同じく、「不在」というテーマを描き続けています。
「喪失」の感覚が漂う中に、「再生」への希望が静かに差し込むような物語です。
この夏、ひらかれたこころで、劇場にてみなさまとお会いできるのを楽しみにしておりま
す。
永山由里恵 コメント
部屋も劇場も、一見するとただの容れ物(ハコ)でしかない空間に、そこにいた人間の息遣い・気配を強く感じる時があります。
ただの空間が意味を持つのは、そこで営まれる、もしくはかつてあった人間の感情や想いが物語と共に内包されているからです。
人間は皆いなくなり、残るのは空間だけです。かつてそこに確かにあった存在の輪郭をなぞるように、ただ空白を見つめるしかできないことが人生には時々訪れます。
彼女は、この映画の中で深く傷つきながらも、暖かい記憶も目を背けたい気配も全て内包
した空間を受け入れました。
受け入れることの根幹にある感情はなんだったんでしょうか。そこに至った彼女の感情に
私自身もこの映画を通じて出会い直せた気がしてなりません。
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リンク
梅田誠弘 @Route66Std
『夫の部屋』
8月1日より公開となります。
”喪失と再生”自分としても向き合わなければいけないテーマとなりました。
大切な作品です。
8月はアップリンク吉祥寺で皆さまをお待ちしています!
#夫の部屋 https://t.co/DNcTCegbsD