「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」の千秋楽が、去る5月18日に大阪・オリックス劇場で行われた。映画ナタリーでは大千秋楽の模様をレポートする。内容に触れているので、配信などで視聴予定の方はご注意を。
特撮ドラマ「
第1部のショーはテレビシリーズの本編最終回後の物語。BBG(ビッグバングランプリ)優勝を目指しさまざまな星を巡るブンブンジャーたちが惑星大阪の心斎橋サーキットを訪れると、ハシリヤンの分家が待ち受けていた。ブンブンジャーの行く手を阻むのはマッドレックスの遺志を継ぐ切込隊副隊長・シャコタングルマー。同じ星にはサンシーターも訪れており、さらには焔先斗、ビュン・ディーゼルも地球から駆け付ける。シャコタングルマーの勧誘を受け、サンシーターからはデコトラーデが離脱。残ったイターシャ、ヤイヤイ・ヤルカーの悲鳴を聞き、ブンブンジャーは彼女たちのもとにデコトラーデを届けることを約束する。なおショーで初登場したシャコタングルマーの声は
第2部「みんなに届けタイヤ!バクアゲトークショー&キャラソンライブーン!」は遠藤正明による番組主題歌「爆上戦隊ブンブンジャー」の歌唱で開幕。続いて
その後のライブコーナーでは遠藤が挿入歌「RIDE ON!ブンブンジャーロボ」を歌唱。歌い終えた遠藤は「ブンブンジャーに出会えてよかった! これからもブンブンジャーを応援しながら曲を歌い続けていきます」と告げ、ステージを後にした。そして宮澤が「次は俺たちTHE BUNBUNZが作ったこの歌だ!」と煽ると、配信番組で生まれたキャスト6人によるユニット・THE BUNBUNZが「BAKUAGE!!」を歌唱。さらにブンドリオ・ブンデラスが歌うエンディングテーマ「コツコツ-PON-PON」も披露され、キャストたちはエンディング映像さながらのダンスで会場を盛り上げた。
スピンオフ「爆上戦隊ブンブンジャー formation lap 始末屋 オブ ギャラクシー」が東映特撮ファンクラブ(TTFC)で2025年に配信されることが発表されたのち、松本がキャストに「楽しい時間はあっという間です。最後に『爆上戦隊ブンブンジャー』を応援してくれた皆さんへのメッセージをお願いする……その前に! キャストの皆さん、客席の中央をよーく観てください」と促す。キャストたちの声が動揺から驚きに変わる中、客席からはブンブンジャーのスーツアクターを担当した森博嗣、米岡孝弘、坂梨由芽、伊藤茂騎、尾野透雅、蔦宗正人、メインライターで「ファイナルライブツアー」ショーの脚本も担当した冨岡淳広、パイロット監督の中澤祥次郎、プロデューサーの久慈麗人がステージに上がり、キャストに花束を贈呈。このサプライズにキャストたちは驚きながらも涙をこぼしていた。中澤は「この7人のすごい才能に会えてすごくうれしかったです。それぞれがそれぞれの道を行くと思いますけど、バクアゲで突っ走ってってください!」と激励。また冨岡が「皆様、新しい世界に羽ばたくヒーローたちの背中を押したいとは思いませんでしょうか」と客席に呼びかけ、久慈が「会場の皆さんと配信をご覧の皆さん、僕の掛け声に合わせて、感謝のチャンピオンカスタマイズをしたいを思います」と続く。劇中、チャンピオンジャケットを着たブンブンジャーの背中のエンブレムをタッチすることでパワーがチャージされる「チャンピオンカスタマイズ」を再現するため、キャストたちの背中をゲストが次々にたたき、観客も手を掲げてパワーを送った。ゲストが舞台を降りたあとも、キャストは「ズルいよ東映」「まさかすぎる」と興奮が収まらない様子だった。
そしていよいよ、7人による最後の挨拶へ。ハシヤスメは「今出てきたスタッフさんたち、ここにいる応援屋の皆さんもブンブンジャーの一員だと思っています。そして私は、ISAの作戦本部長でした。ブンブンジャーには変身できませんでしたが、あの言葉を言ってよろしいでしょうか? 『私もブンブンジャーの一員です!』。細武調でした!」とバクアゲ46のセリフを叫んだ。続いて「先斗ー!」という大歓声を受けた宮澤は「最後に1つだけやりたいから、もう1回呼んでくれ!」とコールを要求。客席が再び先斗の名前を叫ぶと、宮澤は「ブーン……バイオレット!」と、名乗りポーズを披露。ジャンプや回転も含まれた高難度のポーズを成功させ、「つたさん、うまくなったぞー!」とブンバイオレットのスーツアクターである蔦宗の名前を叫んだ。なお宮澤の行動を受け、このあとに挨拶した5人もそれぞれ挨拶の冒頭では自分の名乗りポーズを決めたあと、スーツアクターに呼びかける流れが生まれ、スーツアクターたちもステージの袖から返事をしている。宮澤は「19歳から特撮のオーディションを受けてきて、もう無理だなって思ってたんですけど、ブンブンジャーになれて夢が叶いました。ずっと自分のハンドルを握り続けてきてよかったなと。焔先斗に選んでくださってありがとうございます」とスタッフや客席へ感謝。そして「最後に一言、言わせてください。ブンブンジャー! カオスでバクアゲだぜ!」と叫んだ。
「止まらない涙と格闘しながらしゃべっています」と切り出したのは相馬。高校卒業後、サラリーマン経験を経て芸能界入りした彼は、配信で両親が観ていることに触れ「サラリーマンを勝手に辞めたときも心配をかけましたし……」と涙ぐむ。しかしなんとか気持ちを立て直し、「それでもやりたいことのために自分のハンドルを握り続けたからこそ、僕はヒーローになりました。これからも両親には応援してもらえるとうれしいです。ここまで育ててくれてありがとうございます。そして応援屋の皆さんもここまでの盛り上げ、バクアゲでした!」と、両親とファンに感謝を伝えた。齋藤は「僕は阿久瀬錠という役を通して、泥臭くて汗まみれで、血を吐きながら、よだれや鼻水垂らしながら戦っている男があんなにもかっこいいんだっていうのを教えてもらいました」と自身が演じたキャラへの思いを吐露。そして「僕は悲しい別れはしたくないと思ってます。僕は、『男が惚れる男になりたい』とずっと言っています。後悔はさせません。黙って俺についてこい!」と力強く宣言した。
鈴木は「1年間、私たちを毎週見守ってくださるってすごいことだと思います。好きでい続けるって難しい。でも1年間観てくださった皆さんだからこそ、こうして泣いてくださっている方がいらっしゃったりと、すごく真剣に話を聞いてくださっているんだなと。志布戸未来を演じられて幸せでした」と涙ながらに語る。またキャストにも「友情とか簡単な言葉にするのが難しいほど、みんなとは深い関係が築けたと思うし、みんながいたからがんばってこれました。このメンバーでブンブンジャーになれて本当によかったと思います」と伝えた。葉山は「これは初出し情報なんですけど、高校1年生の頃、この会場のすぐ近くで(スカウトの)声を掛けていただいたんです。昨日もその近くに行きました」と感慨深げ。また、人としゃべるのが苦手だった過去や、俳優になってからも最初は目標が持てなかったことを振り返りつつも、「僕はこの1年半、1日も鳴田射士郎のことを忘れたことはありません。あいつは今何してるのかなとか、あいつは何やったら喜んでくれるのかなとか、ずっと考える時間が好きでした。明日からその時間がなくなるのがすごく寂しいです。でも自分にここまで思わせてくれて、俳優業として『やりたい』と思わせてくれる役に出会えたことが僕はすごく幸せです」と述べた。
最後の1人となった井内は「うまくいかないことが多い人生だったんです」と語り始める。「俳優という仕事だったら自分じゃない誰かになれるんだ、っていうことを知って、ほかのこともがんばれるようになりました。そして自分が勇気をもらったように、皆さんに勇気を与えたいと思って1年間ヒーローをやらせてもらってました」と告白した。またキャスト6人のほうを向き、「ハシヤスメさん、佑くん、璃佑、美羽ちゃん、侑樹くん、理くん、本当にみんなとヒーローができてうれしかったし、みんなと出会えてうれしかったです。1年間ありがとう」と頭を下げる。そして「応援屋の皆さん、本当に僕たちを見つけてくれて、僕たちをヒーローにしてくれて、僕たちの人生の1ページを最高にしてくれて、本当にありがとうございました。幸せでした」と思いを告げ、「みんなの笑顔は絶対に俺たちが届ける。それが……爆上戦隊ブンブンジャーだ!」と決めゼリフを叫んだ。最後には井内が観客と「ブンブンジャーの応援屋は、宇宙一の」「バクアゲだ!」とコール&レスポンスを行い、イベントを締めくくった。
「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」は、全3公演がそれぞれau Live StreamingおよびTELASA(テラサ)で配信中。1公演目に
「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」大阪スペシャル公演
2025年5月18日(日)大阪府 オリックス劇場
1公演目 10:00 / 2公演目 13:30 / 3公演目 17:00
<生配信視聴チケット料金>
1公演視聴券:一般 税込3800円 / Pontaパス会員価格 税込3300円
3公演セット視聴券:一般 税込1万1400円 / Pontaパス会員価格 税込9900円
※1公演視聴券、3公演セット視聴券ともに、購入時システム手数料として別途330円が必要
※コンビニ支払いの場合、手数料として別途220円が必要
出演キャスト(全公演)
井内悠陽 / 葉山侑樹 / 鈴木美羽 / 齋藤璃佑 / 相馬理 / 宮澤佑 / ハシヤスメ・アツコ
ゲストキャスト(第2部)
<1公演目>
松本梨香
<2公演目>
水樹奈々 / 諸星すみれ
※3公演目はレギュラーキャスト7名による卒業公演
ゲストアーティスト(全公演)
遠藤正明
トークショーMC
松本寛也
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