映画「
本作で描かれるのは、写真家・深瀬昌久の実話から着想を得た物語。浅野忠信が写真に憑りつかれた深瀬の狂気と、妻を撮ることでしか愛を伝えられなかった純粋さを体現した。深瀬の妻であり被写体の洋子に
YouTubeで公開された映像で浅野は「もう好き放題やりました。僕にしかできない役だったと思いますし、経験してきたことがすべて生かせた役だと思います」と述べる。公私ともに深瀬を支える役柄を演じた池松は「深瀬さんを身にまとっている浅野さんを間近で見られたことがとても楽しくて、自分にとっても素晴らしい経験だったなと思います」と撮影を振り返った。
また本作を鑑賞した永瀬は「深瀬昌久氏の大きな手のひらの間にある 小さな塊の奥に潜む様々な感情を 全てスクリーンの中に閉じ込め そこから噴き出す濃縮されたモノを 全身に浴び続けたようだ」と絶賛する。このほか
※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記
映画「レイブンズ」浅野忠信インタビュー動画
映画「レイブンズ」池松壮亮インタビュー動画
映画「レイブンズ」本編動画(名作「豚を殺せ」誕生編)
映画「レイブンズ」本編動画(警察署にお迎え編)
映画「レイブンズ」本編動画(幽霊編)
石内都(写真家)コメント
浅野忠信が演じる深瀬昌久は「深瀬さんが生き返った」と思えるほど、本人にそっくりだ。(その身体性、しぐさ、風貌、立ち振る舞いが私の知っている深瀬昌久そのものだ。)20年間の完全な沈黙を経て世を去った深瀬昌久が、映画の中に見事に蘇る。「レイブンズ」は写真の魔力に殉じた男、深瀬昌久の生き様を永遠に語り継ぐ物語になった。
永瀬正敏(俳優 / 写真家)コメント
深瀬昌久氏の大きな手のひらの間にある
小さな塊の奥に潜む様々な感情を
全てスクリーンの中に閉じ込め
そこから噴き出す濃縮されたモノを
全身に浴び続けたようだ
光の中に消え、暗闇から現れる
僕自身のもう一人の自分は
さて、一体どんな姿形をしているのだろう
僕はそいつに向け、シャッターを切れるだろうか
浅野忠信、此処にあり!!!
諏訪敦(画家)コメント
狂気が芸術性を担保するかのように思えた、そんな時代の夢幻能か。自ら転落を予言していた新宿ゴールデン街の階段は、深瀬にとっての橋掛かりではなかったか。
横浜聡子(映画監督)コメント
哀しみとおかしみが同居する浅野さんのお芝居。
人間の内面はこれほどまでに揺らぐのかと驚き、
だからこそ美しいのだと理解した。
石井正則(俳優)コメント
これは観る者全ての「セルフポートレート」です。あなたの中にも鴉がいます。
森晶麿(小説家)コメント
俳優・浅野は映画を食う「涅槃宿る破顔(アサノ)」を封印してきた。だが今、伝説の写真家を100%演じ、同時に「アサノ」が解き放たれた。
島口大樹(作家)コメント
痛切な詩情や悲哀の滲む遊戯性、そして何より、彼の孤独に惹かれてきた。こうして繙かれる、当人にも把捉できなかった魂の遍歴に目を見張りたい。
古屋呂敏(俳優 / フォトグラファー)コメント
表現者なら誰しもが嫉妬する。
写真を憎んで写真に愛されすぎた男、深瀬昌久の人生の光と影。
心に沈黙とざわつきが残る素敵な作品でした。
門間雄介(ライター / 編集者)コメント
写真によって自由な精神を手にし、写真によって破滅した、深瀬の生涯はせつない。だがこうやって彼の生の軌跡や、本作に挿入された数々の写真に触れるとわかる。その魂は純粋だった。そして深瀬という写真家はかくのごとく生きたのだと、ギルは、役者たちは誠実に記録する。
浅野忠信の映画作品
リンク
映画ナタリー @eiga_natalie
浅野忠信「レイブンズ」で好き放題演じる、写真家・深瀬昌久役は「僕にしかできない」(動画あり)
https://t.co/oyyjfCkQtE
#レイブンズ https://t.co/k8WKMrvOr5