映画「
広瀬は「この作品が決まってから3人でごはんを食べに行ったんです。あの日から2年が経ったんだなって。この2年間ずっと心の中にあった作品。なかなか内容を話せない映画なので、早くお客さんに届けばと思っています」と思い入れたっぷりに語る。杉咲は「映画がお客さんのもとに届くと思うと感慨深いです。最初にお話をいただいたのが3年とか4年前で、こんなに素敵な座組みに飛び込めるんだってうれしかったです。今は冗談を言い合えるような関係になりました」と報告。清原は「映画が作られることって当たり前じゃないなって痛感しています。大好きなキャスト、監督、スタッフと今日ここに立てていることがうれしいです」とにこにこと挨拶した。
土井は主演の3人について「気が付くといつも3人が一緒にいるんです。主人公の3人は12年間一緒に暮らしているんですけど、その時間を3人が埋めようとしているんだなと思って見ていました」と回想し、「画面の中に3人がいるときの幸福感がすごいんですよ! 幸せな気持ちになります。そして3人が生き生きすればするほど切なくなる。3人それぞれすごく難しい役でしたが、ちゃんと生きてくれました。3人が一緒にいることで、ものすごく強い力が生まれる映画になっています」と力説する。杉咲は「2人に毎日会っていたのに、クランクアップしてその日々がなくなっちゃって、幻だったんじゃないか?って錯覚するぐらい。喪失感がありました」と思い返した。
イベント中盤には「本作のどこに坂元裕二らしさを感じたか?」という質問が飛ぶ場面も。広瀬は「おこがましいんですけど、どこを切り取っても坂元さんのワールドが広がっていると思います」「特に3人の会話のシーンのリズムとか、怒る原因とかにクスッとなって。とてもファンです!」と声を弾ませる。杉咲は「3人が仲むつまじくたわいもない話をしているシーンが淡々と描かれるんですが、その中でざわっとさせられる、生ぬるい風を感じていました。過ぎ去ったあとに、こんな空気が通ったような気がするみたいな、そんな味わいが坂元さんの世界なのかなと思いました」と口にする。清原は「私は『花束みたいな恋をした』に出演した際に、坂元さんの言葉を語らせていただいたことがあって、またあの世界に浸れるんだといううれしさがあったんです。(坂元の脚本は)日常的な部分と、非日常的な部分が曖昧になっている気がして、ゆらゆら揺れている感じが個人的に好きです」と伝えた。
最後に土井は「間違いなく3人が輝く瞬間がスクリーンに焼き付けられていると思います。楽しみに待っていてください」とアピール。清原は「この映画が観てくれる人それぞれの片思いを優しく包んで、前に進ませてくれるきっかけになれば」と、杉咲は「人は自分が見たいように誰かを見てしまう瞬間がある気がするんです。この映画は、そういうことに対して、立ち止まって考えさせてくれる。誰かのことをイメージしてみる、そんな力をそっと分けてくれるような作品になっています」と述べる。そして広瀬は「形も色も違うんですが、それぞれの片思いを皆様に見守っていただけたら。愛らしくて、温かくて、切ない映画になっています」と語りかけ、イベントの幕を引いた。
「片思い世界」は4月4日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
映画「片思い世界」予告編
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@eiga_natalie はい、もちろんです。幸福とは違います