主人公は、仕事もせず怠惰な生活を送る45歳の中年男性・北浦ソウタと弟のアキラ。ある日、ソウタは父親と口論になり、ふとしたはずみで殺害してしまう。一方でアキラは、セクハラ告発を受けて仕事を解雇され、妻から離婚を突き付けられていた。2人は殺人を隠蔽するため、死体を遺棄しようと奔走する。中野がソウタ、大塚がアキラを演じたほか、
辻野は本作について「とても面白い映画が出来たと思っています。全くもって好感のもてない二人の主人公が、愚かな行動を繰り返す物語です。でも、それこそが自分の描きたかった物語です。とても残酷な悲劇でありながら、バカバカしいコメディです。殺戮が描かれた映画ですが、なぜかちょっとだけホノボノする。そういう映画になったと思います」と述べる。中野、大塚のコメントは以下に掲載した。なお「北浦兄弟」は、2024年に第28回タリン・ブラックナイト映画祭のクリティック・ピックス・コンペ部門で最優秀作品賞を受賞している。
中野マサアキ コメント
大きな過ちをしでかしてしまった北浦ソウタという人間に幸運なんて訪れるわけはなく、どんどんドツボにハマっていく。当然の報いです。
それでもソウタという人間は根本は良いやつなんです。
そんなバカでどうしようもない不器用な彼を、僕くらいはどうにか救ってあげたいと思ってずっと演じていました。
多くの方にこの映画が届くことを楽しみにしております。
大塚ヒロタ コメント
「こんなはずじゃなかった」
振り返ればそんな事ばかり繰り返している自分に気づく。すぐスターになれると思っていたし、必死に舞台公演を打ち、お客様にも喜んでもらえたのに赤字だったり、定食屋のお米がべちょべちょだったり…
でもそれは人間なら皆等しく経験する事なのかも知れない。それでも「北浦兄弟」みたいなのは絶対にゴメンだ。
こんな「こんなはずじゃなかった」は…
辻野正樹 コメント
とても面白い映画が出来たと思っています。全くもって好感のもてない二人の主人公が、愚かな行動を繰り返す物語です。でも、それこそが自分の描きたかった物語です。とても残酷な悲劇でありながら、バカバカしいコメディです。殺戮が描かれた映画ですが、なぜかちょっとだけホノボノする。そういう映画になったと思います。
この映画は、自分にとって特別な映画であるというだけでなく、多くの映画ファンにとって、特別な映画になり得る力を持っていると確信しています。
木石岳 / Gaku Kiishi / Asahi (macaroom) @asahisism8
一足早く観させていただきました。面白かった。崖っぷち兄弟の見苦しい計画、だらだら続く会話とウェスタン音楽、きっと千原兄弟のコントとかコーエン兄弟が好きな人は好きなはず。
タリン・ブラックナイト映画祭のベストフィルム賞に選ばれたそうで4月にユーロスペースで公開。 https://t.co/20rlqGd1E8