2023年のカイエ・デュ・シネマ誌年間ベストテンにて第1位に選ばれたアルゼンチン映画「
14時間を超える大作「ラ・フロール」のマリアノ・ジナスを筆頭に、インディペンデントな映画制作を20年以上続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」。ラウラ・シタレラが監督・脚本を担った4時間超の「トレンケ・ラウケン」は、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなどさまざまジャンルや要素を越境しながら、誰も見たことのない境地へ観客を連れていく迷宮ミステリーだ。
舞台は1人の植物学者の女性ラウラが姿を消した、アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケン。残された恋人と同僚の2人の男たちは、彼女を追って町や平原をさまよう。彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。謎がさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝き始める。出演はラウラ・パレーデス、エセキエル・ピエリ。2部構成でパート1は128分、パート2は132分となった。
下高井戸シネマでは、パート1・2を各回入替制で上映。連日、ラテンアメリカ映画研究者の新谷和輝ほかゲストによるトークを開催予定だ。配給は新谷によるトーデス・フィルムが担った。
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赤坂太輔 @daiakasaka
これは言わば『パリ、テキサス』で描かれてない失踪した女のさすらいをアルゼンチン映画得意の「現在と過去の消去」(アンティン、グレゴリオと彼の脚本の『暗殺のオペラ』、ラジオはロドルフォ・キューン『Pajarito Gomez』)で発展させた作品 その意味で男と西を女と南から批判する映画とも取れる https://t.co/Vm2s7Eiga1