小説家の島田荘司が脚本を手がけた映画「乱歩の幻影」が7月26日に公開。監督・プロデュースを「明日を綴る写真館」「20歳のソウル」の
江戸川乱歩の知られざる秘密に迫る本作。乱歩の愛読者であった弓子は、生前の乱歩が吐いた「僕は殺人快楽症になりたい」という言葉によって、彼が美しい女を殺し、同潤会アパートの壁に埋め込んだのではないかという話をインターネット上で目撃する。そして祖父のアパートから出てきた古い写真に写った女性・文子と乱歩の接点が紐解かれ始めたことから、弓子は乱歩の魅力に取り憑かれていくのだった。
主人公・弓子を演じたのは結城モエ。秋山は「2年間探し求めました。幼い頃から文学に親しみ、本を読むことが日常であった結城さんと出会ったとき、弓子を演じられるのは、結城さんしかいないと直感しました」と振り返る。さらに
結城は「この役を頂けて、本当に嬉しかったです。文学を愛する皆さまに楽しんで頂ければ幸いですし、この作品が文学への新たな一歩となるきっかけになれば、更に嬉しく思います」と、高橋は「とにかく考える暇を与えてくれない秋山監督の撮影現場に振り回されるまま、まるで煙に巻かれたままのように撮了。秋山監督の世界は一体どう描かれているのか」とコメント。そして常盤は「インディーズ魂溢れる撮影環境も、昔から憧れていた『アングラ』を垣間見れたようで、心躍る日々でした。さぁさぁモノクロームを彷徨う皆々様。色彩豊かな『乱歩の世界』へ一歩踏み出そうではありませんか」と呼びかけた。島田のコメントも以下に掲載している。
「乱歩の幻影」は東京・池袋HUMAXシネマズほか全国で順次ロードショー。
島田荘司 コメント
江戸川乱歩は狂気と、恐怖の作家だ。人の愛情と憎しみ。
見たくもない知りたくないあらゆるもの、けれど好奇心をいたく刺激する 恐ろしいもの、
人間の恥部、容赦なく暴いて描く。浅草に生まれ育った文化を存分に描き切る。
今、もっとも映画に求めている美は、これだ
結城モエ コメント
最初に本を読んだときと、2回目に読んだときとで、自分の中で全く異なる感覚を覚えました。その後、監督とお話しをして、監督が作りたいと望むモノの面白さに共感し、何故自分の中で読むに連れて新しい見え方が生まれるのか、納得がいきました。そして、島田先生が描く世界観を、このチームで再現したいと強く思いました。作品中にも出てくる、江戸川乱歩の蟲。とても狂気的なお話ではありますが、私は人間という生き物の持つ、紙一重の性質のリアルさに引き込まれ、主人公、弓子が抱く疑念にも、大変共感出来ました。この役を頂けて、本当に嬉しかったです。文学を愛する皆さまに楽しんで頂ければ幸いですし、この作品が文学への新たな一歩となるきっかけになれば、更に嬉しく思います。
高橋克典 コメント
一人の文学好きの少女が江戸川乱歩の倒錯の世界に踏み込んでいく物語。乱歩の世界により深く嵌りこんでいきたい気持ちに纏わりつかれる。とにかく考える暇を与えてくれない秋山監督の撮影現場に振り回されるまま、まるで煙に巻かれたままのように撮了。秋山監督の世界は一体どう描かれているのか。
常盤貴子 コメント
いつの頃からだろう。薄々は感じていたけれども、そこに近づきすぎてはいけないよ、と自分自身に言い聞かせているところがあったように思う。でも、やっぱり・・・。「江戸川乱歩先生の世界観、私、大好物です」そんな私の潜在的な嗜好を感じ取り、芙蓉の役で呼んでいただけたのでしょうか。何もかもが豊かに用意されている現場ではなく、ない中でどう撮るか工夫する。インディーズ魂溢れる撮影環境も、昔から憧れていた「アングラ」を垣間見れたようで、心躍る日々でした。さぁさぁモノクロームを彷徨う皆々様。色彩豊かな「乱歩の世界」へ一歩踏み出そうではありませんか。
高橋克典の映画作品
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江戸川乱歩の秘密に迫る「乱歩の幻影」公開、結城モエ・高橋克典・常盤貴子が共演 https://t.co/LsHHPpoBNk