アメリカの映画監督
映像の前半ではメンケスの初長編「
あわせて明治学院大学教授の斉藤綾子によるコメントも到着。「公開から30年。私たちはやっとニナ・メンケスのイメージに出会える幸運を味わえる」「そのカラフルでミニマルな映像を一度目にしたら、決して脳裏に焼き付いて離れない」とつづっている。
「ニナ・メンケスの世界」は、5月10日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次開催。
特集上映「ニナ・メンケスの世界」予告編
斉藤綾子(明治学院大学教授)コメント
公開から30年。私たちはやっとニナ・メンケスのイメージに出会える幸運を味わえる。
スロット・マシーンの音が鳴り響くラスヴェガスのカジノ。真っ赤な爪が光り、黙々とカードを配るディーラーをじっと見つめるカメラ。色鮮やかなウィール・オブ・フォーチュンの前にじっと立つ監督の妹、ティンカ・メンケス。バーバラ・ローデン、シャンタル・アケルマン、ウルリケ・オッティンガー、アニエス・ヴァルダ、ジェーン・カンピオンの孤独なヒロインたちと同じく、ティンカは寡黙だ。内なる抵抗を、怒りを表す女たちの沈黙。ネヴァダの砂漠、ロサンジェルスのモーテル。
メンケスが描く荒涼としたアメリカ西部にジョン・ウェインはいない。
そのカラフルでミニマルな映像を一度目にしたら、決して脳裏に焼き付いて離れない。
映画ナタリー @eiga_natalie
特集上映「ニナ・メンケスの世界」日本の劇場初公開3作の世界観を映し出す予告解禁(コメントあり)
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