アニメーション映画「
「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のイルミネーションが贈る本作では、渡り鳥なのに一度も移動をしたことがないカモの一家が3000km離れた楽園ジャマイカに向けて飛び立つさまが描かれる。家族思いだが少し神経質な父マックに堺、明るく頼れる母パムに麻生、元気いっぱいなグウェン役に池村が声を当て、ハト集団のリーダー・チャンプ役にヒコロヒー、トラブルメーカーだが憎めないダンおじさん役に羽佐間、人間のペットとして生活するオウムのデルロイ役に関、カモ一家が冒険に出るキッカケとなった渡り鳥家族の娘・キム役に芹澤が選ばれた。
堺は冒頭に「家族を皆さんに紹介するような気持ちです」と挨拶し、注目のシーンについて「タイトルの通り、飛ぶシーンですね。本当に空中を移動しているような気持ちになれます。アニメーション制作の技術を身に染みて感じて、勉強になりました。大画面で観たい」とコメント。麻生も「一家が飛び立つシーンの表情がすごくいいんですよ。決意や期待感、ワクワクが伝わるんです」と続く。そして本作への出演を家族に報告したときのエピソードを披露し「特に夫が喜んでくれたんです。イルミネーションの作品が大好きで、『絶対に出たほうがいいよ!』って。いい機会をいただけました」と声を弾ませた。
池村は両親役を演じた堺と麻生の印象を問われると「優しくたくさんお話をしてくれるので緊張がなくなりました!」と元気に回答。以前行われた記者会見の際に堺とハイタッチをしたことを明かすと、堺は「覚えてない! ごめんごめん(笑)」と冗談混じりに返す。そして「質問に対してちゃんと答えて、なんて偉いんだろう!」と目を細めた。
映画に絡めて“新たなチャレンジ”について話が及ぶと、短編小説を出版したというヒコロヒーは「同期や先輩も面白いと言ってくれましたね。ただ普段から何かに挑戦するときは周りの反応に振り回されないようにしようと思っているので、『ラッキー!』というふうに受け止めてます」と明かす。長きにわたって声優を続けてきた羽佐間と関は「一度くらいほかの仕事をやってみたいと思ったことがあるか?」と質問されると、「いつもありますよ!」と羽佐間が返して観客を笑わせる。そして「1つの道をずっと歩くのは大変なこと。90歳になりましたが」と話し周囲から驚きの声が。「すごくないですか!?」と興奮した様子を見せる関は「大晦日に両親へ年越しそばを作ってあげるんですが、ちゃんと修行してみたいです」と打ち明ける。そして「声優で食べていくのも大変なんで……」とこぼすと、横にいる芹澤から「関さんがそんなこと言わないで!(笑)」とツッコまれていた。
主題歌「月へ行こう」を提供したマカロニえんぴつのはっとりは、本タイトルと同じくらい大きな目標は何かと問われると「大喜利じゃない?」と確認しつつ「音楽を続けていきたい。ボーカルは声が商売道具で、声帯の振動数は加齢とともに減っていくからパワーアップしたいですね。2オクターブ上の音を出せるように、普段から高い声を出して生活します!」と笑いながら宣言した。
イベントでは登壇者が事前に描いたカモのイラストが披露される一幕も。「めっちゃ上手い!」と周囲から褒められる麻生は「絵を描くの苦手なんですよ」と話すが、羽佐間から「オークションやろう! ルーブル美術館に持っていきたい」、ヒコロヒーから「売れます、これは!」と絶賛コメントが止まらなかった。
新たなチャレンジに対して背中を押すメッセージが込められた本作。これから一歩踏み出そうとしている人に対してのアドバイスを求められた堺は「自分にとってもこの仕事を選ぶことは大きなチャレンジ。普通にやっていますが、相当な決断だった」と思い返す。そして「春ですから新しい生活を始める方もいますよね。周りの意見や常識だけで動いてしまうと後悔してしまうかもしれないから、自分の体に耳を傾けて『やりたい』と思ったことをやればいい」と呼びかけた。
「FLY!/フライ」は3月15日に全国で公開される。
「FLY!/フライ!」日本語吹替版本予告
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