ユダヤ人の美青年がナチス将校の妻を誘惑する、映画「フィリップ」6月公開

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第2次世界大戦下、ナチスドイツの支配下でユダヤ人としての素性を隠して生きた美青年の姿を描く映画「Filip」が「フィリップ」の邦題で6月21日に公開決定。このたびポスタービジュアルが解禁された。

「フィリップ」ポスタービジュアル

「フィリップ」ポスタービジュアル

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主人公はナチスによる銃撃で恋人や家族、親戚を目の前で殺されたポーランド系ユダヤ人の青年フィリップだ。2年後、彼は自身をフランス人と偽って高級ホテルのレストランでウェイターとして働き、夫が戦場にいる孤独なナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活を送る中、やがて、知的な美しいドイツ人のリザと出会い、愛し合うようになる。エリック・クルム・ジュニアがフィリップ、カロリーネ・ハルティヒがリザを演じた。

原作は、ポーランドの作家レオポルド・ティルマンドによる自伝的小説「Filip」。ティルマンドが1942年にフランクフルトに滞在していた際の実体験にもとづいて書かれた小説は、ポーランド当局の検閲で大幅に削除されたものが1961年に出版された。しかし発刊後もすぐに発禁処分。長い間、日の目を見ることがなかったが、2022年になってオリジナル版がようやく出版された。

監督を務めたのは、1990年代よりテレビプロデューサー兼演出家としてキャリアを重ね、のちにアンジェイ・ワイダの「カティンの森」「ワレサ 連帯の男」「残像」を製作したミハウ・クフィェチンスキ。映画に官能的な要素も加えた理由を「ポーランドで愛する人を亡くしたユダヤ人の主人公は、そのような状況下で何を感じるでしょうか? 私はティルマンドの本を心理的で緻密な映画にし、トラウマから感情が凍り付いた男の孤独を研究することに決めました」と明かしている。

彩プロが配給する「フィリップ」は東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開。

※「フィリップ」はR15+指定作品

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(c)TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022

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ユダヤ人の美青年がナチス将校の妻を誘惑する、映画「フィリップ」6月公開(ナタリー)
ナチスによる銃撃で恋人や家族、親戚を目の前で殺されたポーランド系ユダヤ人の青年フィリップ。2年後、彼は自身をフランス人と偽って高級ホテルのレストランでウェイターとして働き...
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