生態に謎が多く“神秘の魚”と言われるイワナに焦点を当てたドキュメンタリー映画「
本作では研究者や漁業関係者、釣り人などの証言により、イワナを通して未来の地球の姿を浮き彫りにしていく。生態系危機に直面しSDGsや生物多様性が重要視される今、深山幽谷の美しい映像と音楽によって“種を守る”ことの意味が映し出される。
岩手県遠野市を舞台に死生観を描いた「DIALOGUE WITH ANIMA」や、アーティストの映像作品などを手掛けた坂本麻人が本作の監督を務めた。坂本は「自然や動物との関わりが薄い現代だからこそ、魚や自然との関わりが今の私たちにとって、これからの多様な社会で生きていくための重要な手がかりになると思っています」と明かす。あわせて
「ミルクの中のイワナ」は東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開。
映画「ミルクの中のイワナ」予告編
坂本麻人 コメント
私たち釣り人も漁協組合も人新生と呼ばれる現代社会の変容とともに、自然や魚との共生観も変化していく中、私たちは、魚との新しい関わり方を模索しなければならない瀬戸際に立たされていると思います。私たちは、何を道しるべに自然や魚と関わり続けていけるのか。また漁協組合員や研究者の方々と、どのように手を取り合うことができるのか。自然や動物との関わりが薄い現代だからこそ、魚や自然との関わりが今の私たちにとって、これからの多様な社会で生きていくための重要な手がかりになると思っています。これまでに大切にされてきた文化や歴史を通じて、各地域ならではの魚との関わり方を見直し、手を取り合って関わり続けながら魚たちを守れる、そんな未来を目指したいと思い、この映画を撮りました。
養老孟司(東京大学名誉教授)コメント
魚のイワナだけに限らず、イワナに関心を持つ人たちの発言を含めた、社会的な視野を含む良質のドキュメンタリーである。画面が淡々と流れていくのに、思わず引き込まれて、最後まで見てしまった。現代のわが国では、淡水産の生物は危機的な状況にある。とくにそうした危機意識のない人たちにも、ぜひ見ていただきたいと感じる。
養老孟司の映画作品
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映画『ミルクの中のイワナ』は、4月5日㈮よりアップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市)ほか全国で順次公開予定です👉🏼
神秘の魚・イワナに焦点を当てたドキュメンタリー4月公開、自然と人間の共生を描く(コメントあり / 動画あり)|映画ナタリー https://t.co/s2TxX4L6Hr