映画「ミス・サムタイム」「Amourアムール」「ぼくならいつもここだよ」などで知られる、20歳の映画監督・シタンダリンタ。このたび、彼が書き下ろしたシナリオブック「言い訳(scenario book)」が3月20日に発売されることがわかった。
シタンダにとって初のシナリオブックとなる「言い訳」では、偽りの親子の愛の物語が紡がれる。40歳を目前にフリーターとして生活する早苗は、かつての交際相手に意地を張るべく、偶然知り合った18歳の青年・天人に息子のフリをお願いする。その嘘は元カレにあっという間にバレてしまうのだが、早苗にとってはまるで本当の息子と過ごすような特別な夜だった。ある日、早苗はSNSで天人らしき人物が失踪したという投稿を見つけ、あるはずもない母性が湧き上がってくる。
また大阪・大国町にある喫茶グッドナイトで3月22日から24日に開催の発売記念イベントでは、シタンダが自ら映画化した「言い訳」を特別上映。3日間すべてに14時30分、19時30分の回が設けられる。映画鑑賞にはメールで「goodbanananight@gmail.com」へ予約の連絡が必要なためご注意を。映画「言い訳」のキャストやビジュアルは後日発表予定だ。
今回の発表に際し、シタンダは「我ながら、本だけでも楽しめるし、映画と合わせても楽しめる、けれど、映画だけでは楽しめない(かもしれない)、なかなか丁度良いバランスでシナリオ本を発表できるのではと思います」とコメントした。
シタンダリンタ コメント
これまでは、映画を作るという目的でしか脚本を書いたことがありませんでした。頭の中でその映画を見ているつもりになって、その映画を文字に起こすように書くのがいつもの作り方です。なので今回シナリオ本として発表することを前提に脚本を書くとなった時に文字に起こすものがなくて戸惑いました。そして初めて頭の中でイメージせずにホンを書いてみました。映画としての空気やトーン、統一感みたいなものを全く考えずに紡いだ物語は自分でもびっくりするくらい不思議な物語になりました。そしてどうしても我慢できずにその映画を撮ってしまいましたので、3月22日から3日間大阪で開催する発売記念イベントで上映を行います。我ながら、本だけでも楽しめるし、映画と合わせても楽しめる、けれど、映画だけでは楽しめない(かもしれない)、なかなか丁度良いバランスでシナリオ本を発表できるのではと思います。是非沢山の方に手に取ってもらえますように。
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海道 力也 @KaiduRikiya
シタンダリンタ初のシナリオ本「言い訳」発売、自ら映画化し特別上映イベントも開催(コメントあり) https://t.co/81e3HOB6c9