アカデミー賞で「君たちはどう生きるか」が長編アニメ賞、「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞にノミネート

第96回アカデミー賞の長編アニメーション賞に「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞に「ゴジラ-1.0」、国際長編映画賞に「PERFECT DAYS」がノミネートされた。

宮崎駿が監督を務めたスタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」。英題は「The Boy and the Heron」で、英語版ではクリスチャン・ベール、デイヴ・バウティスタ、ジェンマ・チャン、ウィレム・デフォー、福原かれん、マーク・ハミル、ロバート・パティンソン、フローレンス・ピューが声優として参加した。プロデューサーの鈴木敏夫はノミネートを受けて「『千と千尋の神隠し』に引き続き２度目のオスカーがもらえたら、本当に嬉しいです。3月の発表を心待ちにします」とコメントを発表している。

「ゴジラ-1.0」は山崎貴が監督・脚本・VFXを担当した、「ゴジラ」シリーズ70周年を記念した作品。現在日本では同作のモノクロ映像版「ゴジラ-1.0／C（マイナスカラー）」も公開されている。山崎は「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので凄く嬉しいです。新しい扉が開いた感じです」と喜びの声を届けた。

またヴィム・ヴェンダースが監督、役所広司が主演を務めた「PERFECT DAYS」では、東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々が描かれる。同作も現在全国で公開中だ。役所は「良作の多かった今年度の日本映画の中から『PERFECT DAYS』が日本代表作品に選ばれ、このノミネート発表までドキドキしていました。少しだけホッとしました。感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、ヴェンダースは「私の偉大な映画界の師、小津安二郎の祖国である日本の代表としてアカデミー賞に参加できることを大変光栄に思います。『PERFECT DAYS』は彼の魂に導かれた作品です。この作品がノミネートされたことは、私にとってこの上ない喜びです」とつづった。

なお第96回アカデミー賞の授賞式は日本時間3月11日に開催される。映画ナタリーでは、このあと全ノミネート一覧を配信予定。

※宮崎駿の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記
※記事初出時より、鈴木敏夫、山崎貴、役所広司、ヴィム・ヴェンダースのコメントを追加しました