映画館の映写システムに貢献、徳島の日亜化学工業がアカデミー科学技術賞を受賞

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徳島県阿南市のLEDメーカー・日亜化学工業の技術者5人が、アメリカの映画芸術科学アカデミーが贈る今年のアカデミー科学技術賞を受賞したことが明らかに。日亜化学工業がプレスリリースを通して発表した。

「日亜化学工業」ロゴ

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映画産業に貢献した重要な技術を生み出した企業や個人に授与されるアカデミー科学技術賞。今年は計16の業績の受賞が発表され、日亜化学工業の5名は「技術成果賞」というカテゴリで受賞を果たした。受賞者はLD事業本部・LD開発部の中津嘉隆さん、長尾陽二さん、平尾剛さん、森住知典さん、高鶴一真さん。

レーザープロジェクションシステムに搭載されているLD(半導体レーザー、レーザーダイオード)モジュール。(画像提供:日亜化学工業)

レーザープロジェクションシステムに搭載されているLD(半導体レーザー、レーザーダイオード)モジュール。(画像提供:日亜化学工業)[拡大]

5名は映画館のレーザープロジェクションシステムに搭載される青色・緑色レーザー光源を開発した。このレーザー光源による映写システムでは、従来のランプ光源を用いたものと比べ、色鮮やかで明るく、コントラストの高い超高解像度の映像が実現。近年、多くの映画館に導入が進み、その普及に貢献したことが評価された。この技術は映画館以外にプロジェクションマッピングなどにも使われているという。

映画芸術科学アカデミーは5名の名を挙げながら「映画関係者や映画メーカーと密接に協力し、映画市場の特定のニーズに合致した波長と出力レベルを持つ青色と緑色のレーザーモジュールを開発し、業界全体への採用につながった」と、その功績をたたえている。授賞式は、アメリカ現地時間2月23日18時からロサンゼルスのアカデミー映画博物館にて開催。

※高鶴一真の高は、はしごだかが正式表記

受賞した技術の概要(日亜化学工業のプレスリリースより)

レーザープロジェクションシステムは、従来のランプ光源を用いたシステムと比べ、色鮮やかで明るく、コントラストの高い超高解像度映像を実現し、映画鑑賞体験のレベルを引き上げてきました。これに搭載されるレーザー光源は、長期信頼性・高発光効率・高色域を実現する波長制御など、非常に高い品質を要求されますが、当社製青色・緑色レーザーダイオードは、これらの品質要求を高いレベルでクリアし、業界全体に採用されております。

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ティグレ @Masked_Tigre

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