写真家ナン・ゴールディンの闘争を記録した「美と殺戮のすべて」公開

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2022年の第79回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞・金獅子賞を受賞したドキュメンタリー「All the Beauty and the Bloodshed」が、「美と殺戮のすべて」の邦題で3月29日より公開される。

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1970年代から1980年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク / ニューウェーブシーンなどを撮影し、時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。彼女は2018年3月10日、仲間たちとともに米ニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れた。目的の場所は、製薬会社を営む大富豪サックラー家が多額の寄付をした展示スペース「サックラー・ウィング」。そこでゴールディンたちは「サックラー家は人殺しの一族だ!」と声を上げながら「オキシコンチン」という鎮痛剤のラベルが貼られた容器を一斉に放り始める。オキシコンチンは、全米で50万人以上が死亡する原因になったとされるオピオイド鎮痛薬の一種だ。ゴールディンはなぜ巨大な資本を相手に戦うことを決意したのか。アーティストである前に1人の人間として歩んできた彼女の道のりが、本作で明かされる。

監督を務めたのは「シチズンフォー スノーデンの暴露」のローラ・ポイトラス。このたび到着したビジュアルには、ゴールディンが1978年に撮影したセルフポートレートが使用されている。

クロックワークスが配給する「美と殺戮のすべて」は東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャインほか全国で公開。

※「美と殺戮のすべて」はR15+指定作品

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映画ナタリー @eiga_natalie

写真家ナン・ゴールディンの闘争を記録した「美と殺戮のすべて」公開

・背景にあるのは、50万人以上が死亡したとされる「オピオイド危機」
・ヴェネツィア国際映画祭で最高賞を受賞
・原題は「All the Beauty and the Bloodshed」
https://t.co/24jBrIL8Gw

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