「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」「凱里ブルース」で知られる中国の
タイトルは「Bi Gan / A SHORT STORY」。2022年の第75回カンヌ国際映画祭の短編部門で発表された同作で、ビー・ガンは現実の風景の中に黒猫やかかし、ロボット、悪魔などが登場する寓話的な世界観を築き上げた。
物語は孤独で変わり者の黒猫が「この世の中で、一番大切なものは?」と自由になりたいかかしに尋ねることから始まる。答えに困ったかかしは、黒猫に3人の奇人と会うように提言。黒猫は、ほろ苦さと引き換えに希少な飴を配るロボット、愛する人を忘れるために食べると記憶が短くなるという麺をすする女、時間を操る魔法を使えるようになりたくて劇場にすみついた悪魔を訪ね歩く。
ポスタービジュアルには、動く列車の前方扉を女性が開け放つシーンを採用。「戦場のメリークリスマス」「黒衣の刺客」などを手がけた成瀬慧がデザインを担当した。YouTubeでは予告編も公開中。帽子をかぶりマントを羽織った黒猫が奇人たちと出会う過程が詩的な映像でつづられている。
本作の公開に合わせ、ヒューマントラストシネマ渋谷では10月27日から3日間限定で「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」の3Dバージョンが上映されることも決定。なんばパークスシネマでも11月3日から同じく3日間の期間限定で上映される。なお初公開時がコロナ禍だったため、関西での3D版での上映は初めてとなる。
映画「Bi Gan / A SHORT STORY」予告編
関連する特集・インタビュー
相田 冬二(Bleu et Rose) @aidatoji
500円で15分の短篇を
映画館で観る。
この流れ、継続してほしいな。
わずか15分のために劇場に出向く。
手間ひまかける贅沢。
ビー・ガンクラスの監督たちの
短篇が、これからも
(同時上映なしで)
続々公開されてほしいです。 https://t.co/z72eHXdfNP