生誕100年・鈴木清順の「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」4K修復版が公開

映画監督・鈴木清順の生誕100年を記念して、「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」の4Kデジタル完全修復版が上映決定。特集上映「SEIJUN RETURNS in 4K」として、11月11日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

2017年2月に死去した鈴木は、“清順美学”と呼ばれる独自の映像美で熱烈な支持を得ており、日本国内の評価にとどまらず、ウォン・カーウァイ、ジム・ジャームッシュ、クエンティン・タランティーノ、デイミアン・チャゼルといった多くの映画人からリスペクトされている。

ラインナップには、原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代が共演した1980年公開の幻想譚「ツィゴイネルワイゼン」、鈴木の大ファンだったという松田優作を主演に迎えた「陽炎座」、画家・竹久夢二を沢田研二が体現した「夢二」の“浪漫3部作”がそろった。

修復作業は撮影技師・志賀葉一と藤澤順一が監修。IMAGICAエンタテインメントメディアサービスの全面協力のもと復元された。もともとのフィルムが持っていたポテンシャルを最大限に引き出し、以前は見えなかった衣装の質感や髪の毛、肌の細かな部分までも拾い上げ、「一番最初に完成したときの形」を忠実に再現している。

このたび本特集のビジュアルと予告編も到着。YouTubeで公開中の予告編は「こちらあみ子」の監督・森井勇佑がディレクションし、早野亮が編集を担当した。