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テーマを数字の「20」に限定し、予算20万円で制作可能な20分の短編映画シナリオを発掘しようという同名のコンペから生まれた「20祭」。すれ違う6名の男女を20本のたばこがつなぐクリスマスイブを描いた「Smoky-Story」、20歳の青年がツチノコを探す謎めいた男に出会う「ツチノコの蒲焼き」、仲間を亡くしたやるせない20歳の長い一夜の出来事「二十才の夜」、残り20枚となったカメラのフィルムに映る友情の行方を映し出す「春の結晶」といった4編の作品で構成されている。
脚本を手がけたのは、大阪芸術大学OBの安藤圭吾、少年ジャンプ+ネーム・シナリオ原作漫画賞2022のシナリオ部門にて「私のカレはメタモルフォーマー」が佳作に選ばれた桝本力丸、東京藝術大学大学院の
「二十才の夜」で主演を務めた前田は「この映画は、青春という誰しもが通る時期の事をふわぁっと思い出せるような作品なのではないかなと思ってます。映画や漫画みたいな美しい青春じゃなかったかもしれませんが、いざ終わって振り返ってみたらすごくかけがえのない時間で、あの頃の感覚や心情はあの頃にしかないものだったなぁと、僕はそんな事を思い出しました」とコメント。脚本家の杉原憲明、プロデューサーの
なお8月1日に「馬の骨」、8月2日に「ディアーディアー」の一夜限りのリバイバル上映が行われることも決定した。「馬の骨」上映時には、ゲストとしてキャストの
YouTubeでは映画「20祭」の予告編が公開中。
前田旺志郎 コメント
主人公の青嶋役を演じさせていただきました前田旺志郎です。この映画は、青春という誰しもが通る時期の事をふわぁっと思い出せるような作品なのではないかなと思ってます。映画や漫画みたいな美しい青春じゃなかったかもしれませんが、いざ終わって振り返ってみたらすごくかけがえのない時間で、あの頃の感覚や心情はあの頃にしかないものだったなぁと、僕はそんな事を思い出しました。今よりも繊細で脆くて知らない事が沢山あったからこその輝きと尊さを改めて感じられた気がします。
菊地健雄 コメント
僕たちが厳選した4本の脚本が一体どんな映画になったのか、今からとってもワクワクしております! そして、拙作「ディアーディアー」も上映していただけるとのこと、本当に光栄ですし嬉しいという気持ちしかありません。しかし、これできっとライバルがまた増えてしまうに違いないという予感が自分の胸をざわつかせます。もしこれで仕事が減ってしまったら、オフィス桐生30周年の際には是が非でも自分がまた映画を撮らせてもらおうと密かに企んでいます。桐生コウジさん、次は新人発掘ではなく再生工場ということで何卒よろしくお願いします!
桐生コウジ コメント
きっかけは新型コロナ。2020年4月、新作のクランクイン間近に緊急事態宣言発令。もちろん中止。延期ではなく中止を即断。普通ならば、資金をストックして次作に備えるものだけど、不思議とそういう気は起らなかった。自粛中に“コンセプトは遊び心”という原点に戻りたい瞬間があって。大々的な20周年もいいけど、ささやかな若手支援も悪くないかなと。自社よりも他者なんて、そもそもの自分にはあり得ない発想なんだけど。コンペもポスターデザインも予告編も終始遊んでみました。これくらい力を抜いた方が断然イイものができるんだという発見。初めて会う若手たちとの交流は新鮮で刺激的。独りよがりで頑なオジサンにならないと誓うこともできた。災い転じて──とか言うけど、まさにそれ。「20祭」とは成り行きの産物であり、単なる20年の通過点に過ぎない。
. @jyd2j
「ディアーディアー」「馬の骨」といった映画を配給してきたオフィス桐生設立20周年を記念したオムニバス映画「20祭」が、7月29日から8月4日に東京の池袋シネマ・ロサでレイトショー上映。 https://t.co/Hx2htUnWjN 20縛りのシナリオコンペ受賞作で構成されたオムニバス映画公開、前田旺志郎ら出演 https://t.co/hXyzTfVUI6