アレクサンドル・ソクーロフ特集を福岡で、新作「独裁者たちのとき」含む4本上映

アレクサンドル・ソクーロフの新作「独裁者たちのとき」の公開を記念し、「アレクサンドル・ソクーロフ特集」が福岡・kino cinema天神で5月12日から25日にかけて行われる。

ソビエト時代には、監督作が当局により「上映禁止」のレッテルを貼られていたソクーロフ。今やロシアのみならず世界的な巨匠となり、テレビやビデオ作品を加えると監督作は数百本を超える。

本特集では4作を上映。2023年4月に日本で封切られた「独裁者たちのとき」では、ダンテ・アリギエーリの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、アーカイブ映像によるアドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリン、ウィンストン・チャーチル、ベニート・ムッソリーニの姿が時に滑稽に、時に暴力的に、そしてシュールに映し出される。

そのほかイッセー尾形、佐野史郎、桃井かおりをキャストに迎えた「太陽」、エルミタージュ美術館の内部を90分ワンカットで撮影してロシア史を振り返る「エルミタージュ幻想」、アンドレイ・タルコフスキーに捧げたドキュメンタリー「モスクワ・エレジー～タルコフスキーに捧ぐ」がラインナップに並んだ。

※kino cinemaのeはアクサンテギュ付きが正式表記

アレクサンドル・ソクーロフ特集

2023年5月12日（金）～25日（木）福岡県 kino cinema天神
＜上映作品＞
「太陽 デジタル・リマスター版」
「エルミタージュ幻想（デジタル・リマスター版）」
「モスクワ・エレジー～タルコフスキーに捧ぐ」
「独裁者たちのとき」