「Rodeo」尼神インター渚や渡辺真起子が推薦、予告編も公開

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Rodeo ロデオ」を鑑賞した芸人の尼神インター、俳優の渡辺真起子ほか、著名人やライターの推薦コメントが到着した。

「Rodeo ロデオ」ポスタービジュアル

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「Rodeo ロデオ」場面写真

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本作はバイクでアクロバティックな技を繰り出す男性中心主義的な集団の中で生きる女性ジュリアの物語。ノンバイナリーを公言するローラ・キヴォロンの長編監督デビュー作で、第75回カンヌ国際映画祭のある視点部門で“審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー(Coup de coeur du Jury)賞を獲得した。バイク関連のインスタグラマーとして活動していた演技未経験のジュリー・ルドリューがジュリアを演じている。

「Rodeo ロデオ」場面写真

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渚は「酔ってる時、気分良い時、恋してる時、胸糞悪い時、天気良い時、早朝、何にも思わん時、自分が観る時の情緒で、ストーリーの捉え方が毎回変わってくる──ひとことで表現するのはムズすぎる」と推薦。渡辺は「主人公が走り始めた瞬間に自由が弾ける。私にもわかる、その瞬間。最初に示される自由が、その人の抱えている不自由さをより深く理解させる。世界は理不尽で溢れていて、その憤りに素直に怒りを燃やしている。繊細でありながら虚弱にならず強く大胆に、必要最小限で立ち向かっている。物凄い演出力だと思う。とにかくキャストがみな魅力的に活きていた」とコメントを寄せた。

「Rodeo ロデオ」は6月2日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺、6月3日よりK's cinemaほか全国で順次ロードショー。YouTubeでは予告編が公開中だ。監督のキヴォロンと、共同脚本で出演者でもあるアントニア・ブルジのメッセージ動画も公開されている。

伊藤恵里奈(新聞記者)コメント

人と人との関係が作る「居場所」の儚さやもろさ、それでも社会のどこかに自分の居場所があると信じ、求めてやまない人の性(さが)を突きつけられた。バイクを駆けるシーンは、危うさと美しさのバランスが絶妙。

梶原阿貴(俳優・脚本家)コメント

暗くなったスクリーンの前で途方に暮れながら思い出すのは、疾走する彼女の笑顔だ。

久保玲子(映画ライター)コメント

バイクの疾走感に魅せられて、アクロバティックな技を繰り出すバイカー集団に加わるジュリア。ミソジニー剥き出しの男たちとのヒリヒリしたファイトは、いつしか彼女に此処ではない何処か夢見させる。セリーヌ・シアマ、ジュリアン・デュクルノーに続く、フランスの新鋭ローラ・キヴォロンが鮮烈なジュリアの青春を描いて狼煙を上げる。

佐藤久理子(文化ジャーナリスト)コメント

鳥肌が立ち、アドレナリンが湧き上がる。
あらゆる障害を超え、自由の風を受けて疾走するジュリアの姿が、心臓を貫く。

志村昌美(ライター)コメント

フランスが生んだ新たな才能が疾走。固定観念を吹き飛ばし、私たちを解き放つ。そして、止められない衝動と高ぶる感情のぶつかり合いに、“心のピストン”が激しく揺さぶられる!

関口裕子(映画ジャーナリスト)コメント

私たちは既成概念に捉われ過ぎている。それが善であろうが、悪であろうが、互いに目配せし合い、変化を怖がる。そうやってどこにもたどり着かない状態を、完膚なきまでに壊して見せたのはジュリアだ。私たちは、ジュリアの「Rodeo ロデオ」に頭を揺さぶられ、我に返る。全身に疲労と痛みを感じながら。まさにジュリアと生きた感覚。これを小起用に言葉にすれば、ジュリアはあざ笑うだろう。

立田敦子(映画ジャーナリスト)コメント

間違いなくポスト#MeToo時代に登場した最も重要な作品のひとつ!
アドレナリン全開でアクロバティックなバイクライドに夢中になるジュリアのきらめきと揺らぎは、あらゆる角度からジェンダーの定義に鋭い視線を投げかける。

土屋アンナ(モデル・アーティスト・潜水士)コメント

バイクだけが全てであった彼女が、初めて人に心を許したキリアンとその母親への悲しすぎる想いが胸を刺す。

尼神インター・渚(芸人)コメント

酔ってる時、気分良い時、恋してる時、胸糞悪い時、天気良い時、早朝、何にも思わん時、自分が観る時の情緒で、ストーリーの捉え方が毎回変わってくる──ひとことで表現するのはムズすぎる。

西森路代(ライター)コメント

ひとりの女性がバイクを手に入れる。
「それはきっと解放され自由を手に入れることだ」と思った自分の甘さを知った。

橋本光恵(映画評論家)コメント

真の解放を求めてバイクで疾走するヒロイン、いやヒーロー!?
常識をすり抜けるスピード感!
象徴的なラストも含め、すべてが衝撃的なフランス映画の登場!

林瑞絵(在仏映画ジャーナリスト)コメント

フランス映画の魅力的なすきっ歯女優(バーキン、パラディ、セドゥetc)の伝統は踏襲しつつも、初主演のジュリー・ルドリュは新たなアンチヒロイン像を構築。
支配や標準化、共感や同情の全てを振り切り、バイクで風になる。

渡辺真起子(俳優)コメント

主人公が走り始めた瞬間に自由が弾ける。私にもわかる、その瞬間。最初に示される自由が、その人の抱えている不自由さをより深く理解させる。世界は理不尽で溢れていて、その憤りに素直に怒りを燃やしている。繊細でありながら虚弱にならず強く大胆に、必要最小限で立ち向かっている。物凄い演出力だと思う。とにかくキャストがみな魅力的に活きていた。

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(c) 2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms

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ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud

「Rodeo」尼神インター渚や渡辺真起子が推薦、予告編も公開
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