竹野内豊が「映画 イチケイのカラス」に自信、黒木華は「バディの違いを楽しんで」

「映画 イチケイのカラス」の完成報告会が本日12月20日に東京・帝国ホテルで行われ、キャストの竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、向井理、小日向文世、監督の田中亮が登壇した。

フジテレビ系ドラマ「イチケイのカラス」の劇場版である本作。型破りな裁判官・入間みちおが“イチケイ”こと東京地方裁判所第3支部第1刑事部を去ってから2年後の物語が描かれる。みちおを竹野内、裁判官で他職経験制度で弁護士になった坂間千鶴を黒木が演じ、人権派弁護士・月本信吾役で斎藤、検事・井出伊織役で山崎、みちおと対峙する最年少エリート防衛大臣・鵜城英二役で向井、部長裁判官・駒沢義男役で小日向が出演した。

竹野内は「連ドラを撮影していたときはまさか映画化できるとは想像もつかなかったんです。ドラマを観て応援してくださった方のおかげです」と感謝し、映画の撮影を振り返り「黒木さんの声を聞いたら一発で作品の世界観に戻れました」と述懐。黒木は「（千鶴は）ロジカルにまくし立てるセリフが多くて、戻せるかなって思ってたんです。舌が追いつかないんです。でもだんだん感覚が戻ってきました」と思い返した。

映画版を鑑賞した司会から、千鶴の恋の予感にドキドキしたという意見が出ると、黒木は「あまりキュンとしすぎないようにはしてたんですけど、（相手が）斎藤さんなんで出ちゃってたんだなと思います（笑）」と述べる。斎藤ははにかみながら「正解のない世界だとは思うんですけど、黒木さんが演じる坂間千鶴という表現、佇まいは正解。背筋が伸びました」と共演の感想を伝えた。

「LINEでやり取りしていたので、久しぶりという感じではなかったです」と話すのは山崎。「みんなが書き込むというより、小日向さんたちが盛り上げてくれる感じです」と語る。小日向が「ドラマのときは居眠りしている人をこっそり撮って載っけたりしてましたね。（竹野内は）よく寝てたよね！」と声をかけると、竹野内はすかさず「寝てません！ 目をつぶってただけです」と抗議し、会場に笑いを起こした。

映画版で初参加となった向井は「チームワークができあがったところに入っていくプレッシャーはありましたね」と明かし、竹野内との共演について「ずっと観て育ってきた憧れの方。どこかユーモアがあって、それがみちおという役と重なって見えました。居住まいというか視点というかが人と違う」「今回はわかりやすく対立する役どころだったので、今度は違う形でご一緒したいです」と再共演を願った。

田中は「法律だけじゃなくて、恋愛だったり、家族愛だったり、郷土愛だったり、誰もが共感できるものを描いています。まさにリーガルエンタテインメントになっていると思います」と本作の魅力に言及。竹野内は「いろんな伏線が張られています。連続ドラマからスケールが大きくなって、映画というエンタメとして、多くの方々に楽しんでいただける作品になったと思います」と自信を見せ、黒木も「ドラマの雰囲気を残しながらスケールアップしています。みちおと千鶴のバディ、月本さんと千鶴のバディの違いを楽しんでほしいです」と呼びかけた。

「映画 イチケイのカラス」は1月13日より全国ロードショー。