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本作では、国籍、文化、境遇の違いを超えて“家族”を作ろうとする人々の姿が描かれる。役所が山里で暮らす陶器職人・神谷誠治、吉沢が誠治の息子で、アルジェリアで出会った女性との結婚を控える学を演じた。
役所は、マイクの電源が入らず地声で挨拶。そして「成島監督とは10年ぶり。『この10年間あなたは何をしていたんだ』と言われないよう、がんばらなきゃと思いました」と出演オファーが舞い込んだときの心境を明かした。
吉沢は「いつかは役所さんとご一緒したいと思っていた」と親子役での共演を喜び、役所の俳優としての魅力を熱弁していく。その言葉を受けて、役所は「お父さんのことをこんなに褒めてくれて、立派な息子ですよねえ」とはにかんだ。
ブラジル人の若者を演じたキャストは、大半が映画初出演で演技をするのも初めてだったそう。サガエルカスは「役所さんや吉沢さんなど“テレビの向こう側”でしか見たことがなかった人たちと共演するとは、想像もしていなかった」と素直な気持ちを伝える。ワケドファジレは「演技をしたい気持ちがずっとあったので、夢の中を生きている感じがしました。ブラジル人の気持ちを伝えられるようにがんばろうと思いました」と弾けんばかりの笑顔で話した。
アリまらい果は「(映画出演が)あまりにも大きなことだから、いっぱいいっぱいなときもありました。スタッフや共演者の皆さんが、私たちが自然にいられるような雰囲気を作ってくれた。愛があふれる現場でした」と本作に携わった人々に深く感謝する。シマダアランも「皆さんが支えてくれたので、なんとか最後までやり切れた」と充実感たっぷりの表情で述べ、スミダグスタボは「難しいところもあったけど、役者として夢のような役でした。ブラジル人代表としてこの映画に出られて、うれしいという気持ちしかない」と続けた。
成島は「言うことを聞かない野良犬みたいな連中だったけど、それがかわいくて」と目尻を下げながらキャストたちを見やり、「みんな勇気を持ってがんばってくれました。工場などで働きながら撮影に参加してくれた。そのリアルさがスクリーンに映っていると思います」と彼らをねぎらう。役所は「ブラジルのみんながこんなにおとなしくて、立派なスピーチをするいい子だなんて。僕が知っているみんなと違う気がする(笑)」とジョークを飛ばし、緊張気味の5人を和ませた。
「ファミリア」は、2023年1月6日に新宿ピカデリーほか全国で公開。
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Completion screening event of new movie "Familia" at Shinjuku Picadilly on 22 Nov 2022 - Yakusho Koji, Yoshizawa Ryo, Sagae Lucas, Waked Fadile, Arima Raika, Shimada Alan & Sumida Gustavo; showing from 6 Jan 2023
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