第35回東京国際映画祭のTIFFシリーズ部門出品作「仮面ライダーBLACK SUN」のワールドプレミアが本日10月25日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの
南光太郎 / 仮面ライダーBLACK SUN役の西島は「これだけ長く愛されたシリーズで、その中でも金字塔と言われている『仮面ライダーBLACK』のリブート作品。非常に光栄で、なおかつプレッシャーを感じて、この作品を受けました」と明かす。1971年3月29日に西島が生まれた5日後、同年4月3日に初代「仮面ライダー」が放送開始。51歳を迎えた西島は「近年の『仮面ライダー』も面白いものが作られていて参加したいと思っていましたが、僕の年齢だと敵役かなと。今回、仮面ライダーの役をオファーしていただいたので即決しました」と笑顔を浮かべた。
一方、秋月信彦 / 仮面ライダーSHADOWMOON役の中村は1986年生まれ。「仮面ライダーBLACK RX」を兄とリアルタイムで観ていたそうで「レンタルビデオでほかの作品も観ていましたが、その中でもSHADOWMOONは強烈に覚えています。今回、オファーが来たというより、話を聞きつけて僕が『やらせてくれ』とプロデューサーに言ったんです。憧れの存在だったので気を引き締めてやらせていただきました」と思い入れたっぷりに語った。
Prime VideoによりR18+(成人向け)にレイティングされた本作。西島は「個人的には、ぜひ子供たちが観られるバージョンを作っていただけたらなと思います。ギャラの全部を返しますので」と訴える。「孤狼の血」などバイオレンス描写に定評のある白石が手がけたということで、司会者からは「最初から狙ったうえでのレイティングなのか?」と質問が。白石は「大人の『仮面ライダー』を作ってほしいとオファーを受けました。とは言え子供も背伸びして観られるぐらいにしたくて、僕が目指したのは日本のレイティングで言うとPG12ぐらいでした。なぜか完成したらR18+になっていて……これはもう僕の不徳のいたすところ。子供たち、ごめんなさいという感じです」と事情を打ち明ける。
また劇中で西島と中村の役が同い歳であるため、司会者から「(西島と)タメ口で話す役はいかがでしたか?」という質問も。西島が「そこは別に難しいところじゃないでしょ」と大笑いするのを横目に、中村は「わりと普段から目上の方にタメ口になってしまう若手でして(笑)」と人懐っこさをうかがわせる。そして「過去に何度もご一緒させていただいてるので、全然やりづらくなかったです。僕は回想シーンと現代パート、両方の光太郎と共演していて。観てもらったらわかりますが不思議と違和感がなく、それが面白かったです」と見どころを伝えた。
最後に西島は「単なるヒーローものではない、深い人間ドラマが描かれています。1、2、3話ぐらいまで観ると止まらなくなるので。気楽に観てください」、中村は「ティザー映像で『怪人たちの群像劇』と打ち出されていて、これだと思いました。今を生きる怪人じゃない皆さんも共感できるポイントがあると思います」とそれぞれアピール。白石も「『仮面ライダー』50周年企画の作品なので、みんなで『100周年のときに見返してもらえる作品を作ろう』を合言葉としていました。配信作品ですが、スクリーンで観てもまったく問題ないフルスペックで作りました」と自信をのぞかせた。
全10話の「仮面ライダーBLACK SUN」は10月28日にPrime Videoで一挙独占配信。
※「仮面ライダーBLACK SUN」はR18+指定作品
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
白石「大人の『仮面ライダー』を作ってほしいとオファーを受けました。とは言え子供も背伸びして観られるぐらいにしたくて、僕が目指したのは日本のレイティングで言うとPG12ぐらいでした。なぜか完成したらR18+になっていて」/西島秀俊と中村倫也、「仮面ライダーBLACK SUN https://t.co/r2uCMFOAhX