35mmフィルムに最後の貢献を「七人樂隊」ツイ・ハークのコメント映像が公開

「七人樂隊」の一編「深い会話」を監督したツイ・ハークのコメント映像がYouTubeで公開された。

「七人樂隊」は、香港で活躍するサモ・ハン、アン・ホイ、パトリック・タム、ユエン・ウーピン、ジョニー・トー、リンゴ・ラム、ツイ・ハークが1950年代から未来まで、担当する年代をクジで選び短編を撮影したオムニバス映画だ。ツイ・ハークが未来の時代を担当した「深い会話」は、とある精神科医と患者の対話を中心としたコメディ。彼らのやりとりを、隣の部屋にいる2人の男性がガラス越しに観察する姿も映し出される。

公開された映像でツイ・ハークは「すでに僕たち映画界から関係が切れた（35mm）フィルムに対し、最後の貢献をさせてもらったこと、これは映画スタッフにとって意義があることです」と述べる。また、友人であるリンゴ・ラムの遺作となってしまったことにも触れ、「この作品の中で彼が残したメッセージが見られます」とも話した。

「七人樂隊」は10月7日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。